
国際政治の歴史に新たな1ページが加わった。先日開催された国際会議「G20プラス・ワン・キャット」において、3歳の雑種猫「ミケ」が満場一致で議長に選出された。発端は、深夜に及ぶ会議で疲労困憊した某国首相の「もうネコの手も借りたい」という何気ない一言。この発言に各国代表が思わぬ反応を示し、「それなら本当に猫を」という声が沸き起こったという。
ミケは東京・高円寺の古民家で暮らす庶民派の猫だ。選出の決め手となったのは、毛玉の美しさと、人間を適度に無視するクールな態度だという。「人間社会の複雑な利害関係に左右されない、中立的な立場を保てる」(国際ネコ学会・毛玉研究室)との分析もある。
ミケ議長の初仕事となる「毛玉相談会」には、各国の政治家たちが続々と訪れている。「5分間のミケ毛玉セラピーで、10時間分の会議疲れが吹き飛んだ」と、某国大統領も絶賛。整理券を求めて深夜から並ぶ政治家の姿も。ただし、相談時間の大半をミケが昼寝に費やすため、実質的な相談時間は1日あたり23分程度とされる。
国際ネコ学会の調査によると、ミケ議長の存在は国際会議の雰囲気を劇的に改善したという。「議場でミケが毛づくろいを始めると、自然と休憩時間に。対立する国の代表同士が、猫じゃらしの使い方について和やかに議論する場面も」(同学会)。ただし、同学会の会員の約半数がネコアレルギーを患っており、防護服姿での調査を余儀なくされているという皮肉な現実も。
この流れを受け、国会議事堂内にも「議員専用猫カフェ」がオープン。しかし、初日から「猫たちが議場に乱入する」「重要書類に肉球スタンプが押される」などのトラブルが続出。防護服メーカーの株価だけが急上昇する異常事態となっている。
ミケ議長の活躍は、SNSでも大きな話題に。特に人気なのが「#ミケ議長の本日の執務姿勢」というハッシュタグで、「重要案件を前に堂々の昼寝」「机の上でストレッチ」といった写真が世界中で共有されている。銭湯評論家として知られる記者の友人は「ミケ議長の温まり方は玄人好み。まさに人間社会の湯加減を完璧に調整している」と評している。
世界初の猫議長の誕生は、国際政治に新たなパラダイムシフトをもたらした。今後は「G7をM7(ミャオ7)に改称すべき」という声まで上がっているという。ただし、ミケ議長本人は「にゃー」とだけコメント。この発言の真意については、国際ネコ学会が現在も解析を進めている。
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