
米航空宇宙局(NASA)は15日、スマートフォンで充電可能な自動掃除犬型ロボット「ROVER-K9(ローバーケーナイン)」を火星探査ミッションに投入すると発表した。同ロボットは火星の砂塵を自動で清掃しながら地質データを収集する画期的な設計だが、地球上では一般家庭の室内をひたすらウロウロするだけという謎仕様が話題を呼んでいる。
開発責任者のジェームズ・バークス博士は「火星の低重力環境下では、ROVERは高度な探査性能を発揮します。ただし地球上では…まあ、可愛い室内犬として楽しんでいただければ」と苦笑い。実際、地球での試験運用では、リビングのソファの下を執着的に往復したり、充電中のスマートフォンに寄り添って眠ったりする姿が確認されている。
最大の特徴は、一般的なスマートフォンでの充電が可能な点。ただし、スマートフォンのバッテリー残量が20%を切ると、ROVERは「充電アンxiety(不安)モード」に突入。飼い主のスマートフォンを追いかけ回す仕様となっている。マサチューセッツ工科大学デジタルペット研究所のサラ・ジョンソン准教授は「現代人のスマホ依存症を風刺した秀逸なデザイン」と評価している。
一方で、デュッセルドルフ大学宇宙心理学研究室が実施した調査では、ROVERと生活した被験者の87%が「何もしていないのに謝ってしまう」「スマホの充電を常に気にする」などの行動変化を示したという。まるでピアノのレッスンに追われた思春期のトラウマを思い出すような数字だ。
NASAは今後、セントバーナード級の大型掃除犬ロボットの開発も計画している。火星では重装備の運搬や基地建設支援を担う予定だが、地球仕様では「玄関でゴロゴロするだけ」という仕様になる可能性も。下北沢の狭小アパートで猫と暮らす身としては、想像しただけでも息苦しい。
この革新的な技術の行方に、世界中が注目している。ただし、火星探査の成否よりも「地球でどんな無駄な動きを見せてくれるのか」に期待が集まっているのは、人類のちょっと残念な性質を表しているのかもしれない。NASAの次回発表会見は来月15日を予定している。
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