
国際バナナエネルギー協会(International Banana Energy Association:IBEA)は、本日名古屋市民会館で開催された緊急記者会見において、バナナを用いた革新的な発電技術の開発に成功したと発表した。同協会代表のジョン・バナン博士によると、バナナに含まれる特殊な糖分を化学変換することで、一本のバナナから約100世帯分の1日の電力需要を賄えるという。
「実は私も最初は半信半疑でした」と語るのは、バナナ大学エネルギー工学部のスミス・バナナマン教授だ。「しかし、バナナの糖分が特殊な条件下で驚異的なエネルギーを生み出すことが判明したんです。これは、まさにチンパンジーの知恵を借りた発見といえます」と興奮気味に語った。なお、バナナ大学は今年度から学食メニューを全てバナナ関連商品に切り替えたことでも話題を呼んでいる。
しかし、この画期的な発電方法には深刻な副作用が存在することも明らかになった。名古屋市清掃局の山田係長は「発電後のバナナの皮が市内各所に大量に廃棄され、それを踏んで転倒する市民が続出しています。先週だけで327件の転倒事故が報告されました」と頭を抱える。特に雨の日は滑りやすさが増すため、消防署は特別警報「バナナスリップ注意報」を発令する事態となっている。
国際的にも大きな波紋を呼んでおり、バナナ輸出大国のエクアドルは早くも「バナナ発電特別経済区域」を設立。「我々はバナナで世界を支配する」とホセ・プラタノ大統領が国連総会で宣言し、物議を醸している。これに対し日本政府は「バナナ発電特需」に備え、全国の小学校で「バナナの皮の正しい避け方講座」を必修化する方針を固めた。
バナナ大学の試算によると、2025年までに世界の電力需要の約30%がバナナ発電で賄われる見通しだ。ただし、それに伴い年間約150万人がバナナの皮で転倒する可能性があるとも警告している。皮肉にも、バナナの皮による転倒事故を防ぐための街灯の電力も、バナナ発電で供給されることになりそうだ。
なお、本記者もバナナの皮による転倒事故の取材中に被害に遭い、尾骨を強打。しかし、入院先の病室でも推しカップルの漫画を読みながら、バナナ発電の行方を見守り続けている。医師からは「安静にしてください」と言われているが、次の取材先の路線バスの時刻表をチェックする手は止まらない。
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