
スマートフォンアプリ「ペット政治家メーカー」が、SNSを中心に爆発的な人気を集めている。アプリを起動すると、愛犬や愛猫の写真をAIが分析し、その動物が持つ「政治的資質」を診断。さらに選挙ポスターの自動生成機能まで搭載されており、「うちの柴犬が次期町長に!?」といった投稿がSNSを賑わせている。
このアプリをきっかけに、架空の政党「ペット党」が急速に注目を集めている。党首を務めるのは、なんと7歳のゴールデンレトリバーの「ポチ田ワン太郎」氏だ。「1日3回の散歩義務化」「全国のペットショップにおやつの自動販売機設置」など、大胆な公約を掲げ、飼い主たちの心を掴んでいる。
さらに注目を集めているのが、この動きを後押しする「犬猫大学」の存在だ。完全オンラインの私立大学を名乗る同校は、「ペット政治学部」を新設。「リーダーシップ論~吠え方から学ぶカリスマ性~」「猫の気まぐれに学ぶ外交戦略」など、ユニークな講座を展開している。取材に応じた学部長の三毛猫「ミケ井上教授」は、真剣な表情で毛づくろいをしながら「ニャー(政治とは本能である)」とコメントした。
支持者層も拡大の一途を辿っている。特に20-30代の若者を中心に、「従来の人間政治家よりも信頼できる」という声が多く聞かれる。ある支持者は「うちのハムスターなんて、エサの食べ方を見てると、絶対に財政の無駄遣いはしないと確信している」と熱弁を振るう。
一方で、犬派と猫派の対立も深刻化。先日行われた「ペット党」の党大会では、「犬は散歩に連れて行ってもらえるのに不公平だ」と主張する猫派と、「猫は好き勝手に外出できるじゃないか」と反論する犬派が、おやつの投げ合いに発展する一幕もあった。
政治評論家の田中もふもふ氏は「ペット党の台頭は、既存の政治への不信感の表れかもしれない」と分析する。「ただし、議会でのトイレ問題や、本会議中の居眠り対策など、課題は山積みです」と付け加えた。なお、来たる統一地方選に向けて、全国各地で「にゃんとかせんと委員会」なる市民団体も続々と結成されているという。
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