
話題の自転車アプリ「よもぎグリーン」が、実はただの自転車置き場探しアプリだったことが発覚し、ユーザーの間で波紋が広がっている。同アプリは「空飛ぶ自転車で通勤時間を短縮!」という謳い文句で今年4月にリリースされ、わずか2週間で10万ダウンロードを達成。しかし、実際の機能は「近くの自転車置き場を探す」という至って現実的なものだった。
開発者の山田よもぎ氏(28)は「空飛ぶのは心の中だけです」と釈明。「通勤中の自転車置き場探しのストレスから解放されれば、心は自然と大空を飛んでいるような開放感を味わえるはず」と独特の理論を展開した。山田氏は元SF作家志望で、高校時代には「空飛ぶ自転車で登校する転校生」を主人公にした小説を書いていたという。
アプリの宣伝には「日本空飛ぶ自転車協会」という架空の団体が一役買っていた。同協会の会長を名乗る鳥居ふわり氏は「物理的な飛行と精神的な飛行は、量子力学的には同じ」と主張。協会のロゴマークには「現実は心が決める」というキャッチコピーが添えられていた。なお、協会の所在地を訪ねると、そこにはなぜか「よもぎ餅専門店」が営業していた。
驚くべきことに、アプリのユーザーからは好意的な声も。「確かに自転車は飛ばないけど、置き場所に困らなくなって心は軽やか」「毎朝の自転車探しのストレスから解放されて、本当に空を飛んでいるみたい」といったコメントが相次いでいる。特に、アプリに搭載された「よもぎ餅屋さんまでの最短ルート検索」機能は密かな人気を集めているという。
山田氏は今後のアップデートについて「VR機能を追加して、自転車で走りながら空を飛んでいる気分を味わえるようにしたい」と意欲を見せる。ただし、その発言の真偽については、すでに誰も確認しようとしていない。なお、アプリ名の「よもぎグリーン」は開発者の苗字と、「青い空に憧れすぎて緑になった」という意味が込められているとのことだ。
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