
北極圏の観光開発に意欲を見せるカイセド氏が、このほど「国際氷解ビジネス大学」の設立を発表した。同大学では、引力操作による氷解技術を駆使し、北極の氷を戦略的に溶かすことで新たな観光地の創出を目指すという。設立発表会見でカイセド氏は「重力なんて、人類の意志で変えられます」と述べ、物理学界に衝撃が走っている。
同大学の目玉となるのが「引力制御学部」だ。1年次から「基礎引力論」「応用重力場演習」といった独自のカリキュラムが組まれ、卒業時には北極の氷を自在に操れるようになるという。学部長に就任予定のニュートン・アインシュタイン教授は「引力は愛です。愛は操れます」と語り、記者たちを困惑させた。
観光計画の目玉として挙げられているのが、溶かした氷で作る「フローティング・リゾート」。氷山をホテルに改装し、引力制御技術で安定させながら北極海を周遊させる計画だ。カイセド氏は「タイタニック号とは違います。むしろ氷山に乗る側なので」と自信を見せる。ちなみに学食では「溶かし氷カレー」が人気メニューになる予定で、氷河期の空気を閉じ込めた炭酸水「グレイシャーソーダ」も開発中とのこと。
しかし、この計画に対して専門家からは疑問の声が相次ぐ。国際寒冷科学研究所のペンギン博士は「そもそも北極にペンギンはいないのに、パンフレットにペンギンが描かれている時点でおかしい」と指摘。さらに「引力を操作して氷を溶かすなんて、小学生の夏休みの作文レベル」と厳しい評価を下している。
なお、入学願書には「引力を信じていますか?」という奇妙な質問項目があり、「いいえ」と答えた受験生のみが合格するという噂も。カイセド氏は「重力なんて、人類の思い込みです。私たちは宇宙の夢を見ているだけかもしれません」と意味深な発言を残している。学費については「重力に縛られない変動制」とのことだが、詳細は「引力次第」とのことである。
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