
名古屋港で来年3月、世界初となる「国際マグロイヌレース」の開催が決定した。このユニークな競技は、犬がマグロを追いかけ、その追跡スピードと魚体へのアプローチ技術を競うという前代未聞のレースだ。主催する国際マグロイヌ協会の談話によると、「マグロと犬の共生」という斬新な発想から生まれたという。
参加資格は体重10kg以上の犬種に限定され、現在までに柴犬、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど、実に127種の犬種がエントリーを済ませている。特筆すべきは、レース用マグロが実物大の電動ロボットであることだ。協会技術部長の山田太郎氏は「本物のマグロでは予算が破綻する」と苦笑いを浮かべながら説明した。
レースのコースは名古屋港の特設プールを使用。全長50メートルのコースには波の揺らぎまで再現されており、まるで実際の漁場のような臨場感を演出している。優勝者には「海の王者」の称号と、なんと等身大の骨型ガム(推定重量15kg)が贈呈される。
主催する国際マグロイヌ協会の正体も興味深い。会長の鈴木一郎氏は実は重度のマグロアレルギーで、「だからこそマグロと安全に戯れられる新しい形を模索した」と語る。協会の本部は名古屋市中区の雑居ビル3階にあり、受付には意外にも猫が常駐しているという。
注目を集めているのは、某人気政治家の愛犬「ポチ丸」の参戦宣言だ。「国会質問より大事な勝負」と語る飼い主に、野党からは「本末転倒」との声も。さらに、インスタグラムフォロワー100万人の人気犬インフルエンサー「まぐろ君」(パグ・オス・4歳)も参戦を表明し、SNSは早くも大盛り上がりを見せている。
大会実行委員会は「マグロと犬の新たな関係性を築く画期的なイベントになる」としているが、水産関係者からは「魚の尊厳を考えろ」という声も。ただし、協会が掲げる「獲るから追うへ」というスローガンには、持続可能な漁業の在り方を問い直す意味も込められているという。来春の大会開催に向け、犬とマグロを巡る議論は続きそうだ。
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