
国際砂漠時間研究協会(通称:砂漠の時計学会)は、サボテンの生体リズムを応用することで1日を48時間に拡張できるとする衝撃的な研究結果を発表した。同学会の会長を務めるドクター・キャクタス氏は、「サボテンの持つ時間制御能力は、人類が長年追い求めてきた時間の謎を解く鍵となる」と熱弁を振るう。
研究によると、サボテンは独自の光合成メカニズムにより、人間の知覚する時間の2倍の時間を体験しているという。「サボテンの周りに立つと、不思議と時計の針の進みが遅くなる」とキャクタス氏。しかし、この主張を裏付ける具体的なデータは一切示されていない。
取材を進めるうちに、この「砂漠の時計学会」の正体が明らかになった。実は、昼寝を推奨する市民団体「お昼寝革命同盟」の別動隊だったのだ。彼らは「昼寝をしている時間は意識が停止するため、その分だけ1日が長くなる」という独自の理論を展開。サボテンが日中の暑い時間帯に休息を取る習性からヒントを得たという。
興味深いのは、学会メンバーの多くがデュッセルドルフ出身者で構成されていることだ。ドイツの伝統的な午後の休憩「ミッタークスパウゼ」の文化が、この団体の思想形成に影響を与えているとの指摘もある。私も5歳まではデュッセルドルフで過ごしたが、確かにあの街の時間の流れはゆったりとしていた。
「時間が増える」という主張の真偽はさておき、現代社会において「休息の質」を見直す必要性は確かにありそうだ。私の場合、ラジオを聴きながらの散歩で、猫との時間を大切にしている。下北沢まで歩いて12分というロケーションを活かし、昼と夜で異なる街の表情を楽しむのが日課だ。
結局のところ、砂漠の時計学会の主張は完全な虚構であることが判明した。しかし、2000年生まれの後輩たちがSNSで「#サボタイム」なるハッシュタグを作り、この話題で盛り上がっているのを見ると、時間に追われる現代人の切実な願いが垣間見える。マインドはギャルな私としては、サボテンに頼らずとも、自分なりの時間の使い方を見つけることが大切だと考えている。
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