
千葉県船橋市にある謎の研究機関「デジタルフィットネス研究所」は、国民健康増進計画の一環として、画期的なWebサービス「マイブラ」を発表した。このサービスは、なんとブラウザを開くだけで筋肉を増強できるという、SF映画さながらの機能を搭載しているという。
同研究所の説明によると、「マイブラ」はインターネットの振動波を利用して筋肉繊維を刺激する仕組みだという。「スマートフォンやパソコンから発せられる電磁波の周波数を独自のアルゴリズムで調整し、筋肉の成長を促進します」と、研究所所長の鈴木健太郎氏(45)は語る。
この発表を受け、全国のフィットネスジムが悲鳴を上げている。「これじゃあジムに来る必要がなくなっちゃいますよ!」と、某大手フィットネスチェーンのインストラクターは涙ながらに訴えた。一方で、筋トレ愛好家の間では「パソコン作業しながら筋トレできるの?それ、エモくない?」と、意外な期待の声も上がっている。
取材を進めると、鈴木所長の意外な経歴が明らかになった。なんと彼は15年前まで地元の小学校で理科教諭を務めており、「タブレット端末で育てる電子生物」という独創的な授業で話題を呼んでいたという。「子どもたちの『なんで?』という気持ちを大切にしてきました」と語る鈴木氏。その探究心が「マイブラ」開発につながったようだ。
しかし、実際に「マイブラ」を使用した人々からは、予想外の感想が続出している。「確かに毎日ブラウザを開いているうちに、何かが太くなってきました。でも、それは筋肉じゃなくてブラウザの履歴でした」「閲覧したサイトの数だけ腹筋が割れると思ったのに、割れたのは私の集中力でした」など、皮肉な報告が相次いでいる。
「マイブラ」の利用登録は既に10万人を突破したという。ただし、その効果については「ブラウザの開閉で消費されるカロリーはわずか0.00001kcal」という指摘もあり、本当の健康増進効果については疑問符が付いたままだ。それでも鈴木所長は「次は『マイスマホ』で、スマートフォンを触るだけで腕立て伏せ100回分の効果が得られる機能を開発中です」と意気込んでいる。国民の健康と運動不足を一網打尽にしようという野心的な試みは、果たして成功するのだろうか。
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