
人気アーティストのキヴィオルが、前代未聞の地球外生命体とのコラボレーション楽曲「Zyxq♪∀∞(ズィクスキューインフィニティ)」を発表し、音楽業界に衝撃が走っている。楽曲は、NASA(アメリカ航空宇宙局)が昨年11月に受信した謎の電波信号から始まったという。「深夜3時に突然、スマートフォンが勝手に起動して、宇宙人らしき存在とビデオ通話が始まったんです」とキヴィオルは語る。
新曲の特徴は、全編が地球外言語で歌われていることだ。歌詞の一部「◇△□▽※」は、宇宙音楽協会によると「銀河系の平和を祈る」という意味らしいが、協会の所在地や代表者は不明で、「根拠はどこ?」と疑問の声も上がっている。ファンの間では「全く意味がわからないけど、なぜか心が震える」「スマートスピーカーが突然踊り出した」などの報告が相次いでいる。
地球外生命体側のプロデューサーを務めたとされるZ-XY9(ゼットエックスワイナイン)氏は、「地球の音楽は2次元的すぎる。我々の楽曲は11次元の周波数を使用している」と語る。実際、楽曲を聴いた人の87%が「音が見える」「味が聞こえる」などの共感覚を報告。東京都内の某カラオケチェーンでは、この曲を歌おうとした客の周りで重力異常が発生し、ポップコーンが宙を舞う珍事も起きている。
宇宙音楽評論家の星野銀子氏(肩書き自称)は「地球の音楽史上、最もラディカルな試みです。私の飼い猫も、この曲を聴くとくしゃみが止まります」とコメント。一方で、日本音楽著作権協会(JASRAC)は「著作権の管理範囲が地球外まで及ぶかどうか、検討中」と困惑気味だ。
キヴィオルの所属事務所は「今後も銀河系規模での音楽活動を展開していく」としているが、ファンクラブの会費を「宇宙通貨」で徴収する案には反発の声も。なお、楽曲のストリーミング再生時には、スマートフォンが突如離陸する可能性があるため、地面から30cm以上の高さでの視聴は控えるよう注意喚起が出されている。