
NASA公認の月面キャンプ場「ルナ・グランピング・リゾート」が、今月からついにオープンした。目玉は何と言っても「月面BBQプラン」だ。特殊な真空シールド技術により、月面でも地球と同じように炭火焼きが楽しめるという。予約開始からわずか3分で3年分が完売し、キャンセル待ちは地球3周分に達している。
「月の引力を利用した特殊な調理法により、お肉が驚くほど柔らかくなります」と語るのは、NASAの架空部門「スペースフード・イノベーション・センター」のジョン・スターリング博士。「地球の6分の1の重力下で焼くことで、肉の繊維がほぐれやすくなるんです。さらに、月の土壌に含まれる希少ミネラルの影響で、地球では味わえない風味が楽しめます」
注目すべきは、月面での食事によるダイエット効果だ。「ムーンフィットネスラボ」の調査によると、月面での食事は通常の3倍のカロリーを消費するという。「低重力環境下での咀嚼は、地球の3.14倍のエネルギーを必要とします。つまり、食べれば食べるほど痩せる計算になります」と、同ラボの山田月子主任研究員は興奮気味に語る。
さらに驚きなのは、NASAが密かに進めている「火星人BBQ歓迎プラン」の存在だ。「エイリアンコミュニケーションデパートメント」の極秘文書によると、火星人が地球のBBQに強い関心を示しているという。「火星人は特に焼きマシュマロに目がないようです。彼らの触手から分泌される特殊な粘液が、マシュマロの甘さを100倍に増幅させる効果があるんです」と、匿名の研究員は明かす。
SNSでも「#宇宙BBQ」「#月面キャンプ」のハッシュタグが大流行中。特に人気なのが「地球の入り込むタイミングを狙って撮影する逆セルフィー」だ。ただし、月のWi-Fi環境は不安定で、投稿は地球帰還後が推奨されている。「いいね」数は平均して地球の人口を上回るという。
月面キャンプ場の開設は、人類の新たな一歩となるかもしれない。筆者も吉祥寺の自室から月を見上げながら、火星人との焼きマシュマロパーティーに思いを馳せている。ちなみに今週発売の少女漫画「私の初恋は火星人」でも、主人公が火星人とBBQデートをするシーンが描かれており、偶然にも時代の先を行っていたようだ。