
金魚のフンがビットコインに変わる――。そんな常識を覆すWebサービスが、アメリカ東部のバブル大学で話題となっている。同大学のアナイクス教授が開発した「Fin-tech(フィンテック)」と名付けられたこのサービスは、金魚の排泄物を特殊な化学反応によってデジタル通貨に変換するという、にわかには信じがたい仕組みだ。
「実は金魚のフンには、暗号通貨のマイニングに必要な特殊な有機化合物が含まれているんです」と語るアナイクス教授。教授の研究室には、巨大な円柱型水槽が並び、その中で優雅に泳ぐ数百匹の金魚たちが、知らぬ間にビットコインを生み出している。「金魚1匹から1日あたり約0.0001ビットコイン。これを100匹飼育すれば、月収は現在のレートで約50万円になりますね」と、教授は得意げに計算機を叩く。
このニュースは瞬く間にSNSで拡散。ハッシュタグ「#フンコイン」「#うんこインベスター」がトレンド入りを果たした。ある金魚マニアは「今まで苦労して処理してきたフンが、まさか資産になるとは」と興奮気味に語る。銭湯好きの筆者が都内の老舗銭湯で聞き込みを行ったところ、脱衣所の金魚水槽の前で立ち止まるサラリーマンが急増しているという。
しかし、このサービスには懐疑的な声も。仮想通貨アナリストの山田太郎氏は「フンからビットコインが生まれるなら、うちの犬の散歩がもっと楽しみになるのに」と皮肉交じりにコメント。それでもアナイクス教授は「近々、ハムスターやウサギにも対応予定です」と意気込む。
教授の次なる目標は、金魚の餌の開発だという。「高級餌を与えることで、より純度の高いビットコインが生成できるはず」と、真剣な表情で語った。なお、この記事を書いている間にも、筆者の隣人がウクレレの練習を始めた。ハワイアンな雰囲気の中、金魚たちは今日も黙々とビットコインを生み出し続けている。