
新党「マンガ党」が、従来の政治の常識を覆す斬新な選挙公約発表を行い、SNSを中心に大きな話題を呼んでいる。公約の発表手段として選ばれたのは、なんとLINEスタンプ。「消費税ゼロ!」と叫ぶツインテールの少女キャラクターや、「全ての学校にマンガ図書館設置!」と宣言する眼鏡の博士キャラクターなど、40種類のスタンプが120円で販売されている。
「政策をより親しみやすく、かつ拡散しやすい形で伝えたかった」と語るのは、マンガ党代表の漫画太郎氏(35)。実は彼、有名出版社で10年間マンガ編集者として働いていた経歴の持ち主だ。「従来の選挙公報や演説では、若者の心に響かない。でも、推しキャラが語る政策なら?それはもう最高にエモいでしょ?」と、妙に若者言葉を織り交ぜながら語った。
さらに驚きなのは、マンガ党への入党を表明した支持者全員が、なぜか宝くじに当選するという怪現象が起きていること。当選金額は100円から3000円と決して高額ではないものの、確率があまりにも不自然だと話題になっている。取材を進めると、実は党員証の裏面に「QRコードで当選番号をチェック!」という仕掛けがあり、そこにアクセスすると過去の当選番号データベースと照合。持っている宝くじの中から、どこかで必ず当たりが見つかるシステムになっていたことが判明した。
マンガ党の政策決定に大きな影響力を持つとされる「漫画学研究所」も物議を醸している。同研究所は「マンガを通じた社会改革」を提唱し、「週刊少年ジャンプ100巻読破で学力向上」などの研究結果を発表しているが、所在地を訪ねると、そこにあったのは老舗の銭湯「まんが湯」だった。研究所長と名乗る人物は「ここで漫画を読みながら、日々研究を重ねています」と、湯気の向こうから答えた。
マンガ党の躍進は、政治とエンターテインメントの新たな可能性を示唆している。ただし、支持者の中には「政策の実現性より、スタンプの可愛さで投票を決めそう」という声もあり、デジタル時代の民主主義の在り方に一石を投じている。なお、次回の党大会は「バーチャルYouTuber国会議員」の参加が予定されているという。マンガ党の新たな展開から、目が離せない。