
国会議事堂の地下深くに設置された極秘の「盆栽アリーナ」で、国会議員による前代未聞の「盆栽バトルロワイヤル」が開催されることが、本紙の独自取材で明らかになった。驚くべきことに、この大会の優勝者には次期総理大臣への指名権が約束されているという。大会は毎年5月4日のみどりの日に開催され、今年で極秘裏に3回目を迎えるとされる。
「実は国会議員の約4割が盆栽愛好家なんです」と語るのは、架空の権威「国際盆栽研究所」の所長を名乗る謎の人物、松竹梅(しょうちくばい)太郎氏だ。「政策決定の場でも『この法案は五葉松のように力強い』『あの議員の答弁は雑木の剪定のように荒い』といった会話が飛び交っているんですよ」
バトルの審査基準は「樹形の美しさ」「剪定技術」「水やり頻度」の3項目。特筆すべきは「盆栽への愛情度」を測定する最新鋭AIシステム「盆栽ラブチェッカー」の導入だ。ある与党議員は「毎晩、盆栽に『おやすみなさい』と声をかけているのがバレてしまいました(笑)」と苦笑する。
大会を主催する「全日本議員盆栽連盟(通称:議盆連)」の調べによると、盆栽の手入れに没頭するあまり、国会を欠席する議員が続出。そのため、国会内に「緊急盆栽ケアルーム」が設置される事態に発展しているという。ある野党議員は「質問時間中に盆栽の水やりが気になって仕方ない」と本音を漏らす。
昨年の大会では、20年来愛育している樹齢150年の黒松を持参した新人議員が、樹形の大胆な改革案とともに優勝。「盆栽改革なくして政治改革なし」をスローガンに掲げ、支持率を急上昇させた。一方で「盆栽テクニックと政治手腕は別物」という批判の声も。これに対し議盆連は「盆栽を育てる忍耐力は、国家運営にも通じる」と反論している。
今年の大会では「AIと盆栽の共生」をテーマに、スマート盆栽やドローンによる水やりシステムの導入も検討されているという。また、SNSでの盆栽アピール度もポイント制に加わる予定で、インスタグラムには早くも「#国会盆栽」「#政治を動かす小さな木」などのハッシュタグが登場。新たな政治文化の誕生を予感させている。
政界関係者によると、次回の内閣改造では「盆栽大臣」のポスト新設も検討されているとか。果たして盆栽は日本の政治を変えることができるのか。みどりの日、国会議事堂の地下では、小さな木々を介した静かな権力闘争が繰り広げられることになりそうだ。