
カルデナス大学(メキシコ)の研究チームが、納豆の粘り成分を活用したスマートフォンの超高速充電技術の開発に成功した。同大学のホセ・ガルシア教授によると、納豆に含まれる特殊な粘性タンパク質「ナットネクトロン」をバッテリーに塗布することで、従来の充電時間を100分の1に短縮できるという。
「私は2019年に秋田を訪れた際、朝食で出された納豆の粘り気に衝撃を受けました」とガルシア教授。「その粘り気のある糸が、まるで目に見えない電気の流れのように見えたのです」。研究チームは、納豆菌が作り出す粘性物質の分子構造が、電子の超高速移動を可能にすることを発見。バッテリーに塗布するだけで、4000mAhのスマートフォンバッテリーがわずか36秒で満充電になるという驚異的な結果を得た。
この発表を受けて、突如として「納豆エネルギー開発協会」が設立された。謎の人物「ナット・ドクター」を代表に据える同協会は、Y世代向けに「#NattoCharge」というハッシュタグを展開。「充電なんて待ってられない!」という若者の心をつかみ、TikTokでは関連動画が10億回以上再生されている。
特筆すべきは、この技術が環境にも優しいという点だ。従来の急速充電技術は発熱や電力消費が課題だったが、納豆の粘り成分は室温でも効果を発揮。さらに、使用済みの納豆は堆肥として再利用可能で、サステナブルな技術として注目を集めている。
「ナットネクトロン充電」の実用化に向けて、既に複数のスマートフォンメーカーが関心を示している。ある大手メーカーの開発者は「まさか納豆が充電革命を起こすとは」と困惑気味だが、「日本の伝統食品の底力を見せつけられた」と感心する。
なお、この技術には意外な副作用も。充電中のスマートフォンから納豆特有の香りが漂うため、電車内での充電時には周囲への配慮が必要になりそうだ。研究チームは現在、無臭化に向けた研究も進めているという。2024年の実用化を目指し、納豆が私たちの暮らしに新たな革命を起こす日も、そう遠くないかもしれない。