
名古屋市中区の某クリニックで始まった「金城碧海の美声で笑いヨガ」が、予想外の効果を生み出している。きっかけは、クリニックのBGM担当者が誤って金城碧海のソロ曲「Blue Ocean」を流してしまった際、待合室で爆笑が起きたことだった。その場にいた「名古屋笑い大学」の山田はっはー教授(架空)が即座に着目し、新たな治療法として確立させた。
「金城さんの歌声には、人々の笑いのツボを刺激する特殊な周波数が含まれているんです」と山田教授。実際、治療を受けた患者の87%が「なんとなく笑ってしまう」と報告している。特に効果的なのが、金城の高音パートを1.5倍速で再生する「ハイテンション・モード」で、これを聴いた患者の笑いが止まらなくなるという。
この治療法は瞬く間に名古屋市内に広がり、現在では「笑いヨガ」セッションが週3回開催されている。参加者の中には、「最初は何が面白いのかわからなかったけど、気づいたら大爆笑していた」という80代の女性も。特筆すべきは、セッション後に必ず全員でひつまぶしを食べに行くという奇妙な習慣が自然発生していることだ。
さらに興味深いのは、この現象が地域活性化にも一役買っていることだ。名古屋市観光局(実在)によると、「笑い声観光」を目的とした来訪者が前年比300%増。特に人気なのが、金城の歌声を街頭スピーカーで流す「笑いの小径(こみち)」で、そこでは常に誰かが腹を抱えて笑っているという異様な光景が見られる。
名古屋市議会でも注目を集め、「笑いヨガ特別委員会」が設置された。議会では金城の歌声をBGMに議論を行う試みも始まったが、議員たちが笑いすぎて採決が遅れるという弊害も出ている。ある匿名の市議は「予算案の審議中に『Blue Ocean』が流れ始めて、反対討論が笑いに変わった」と証言している。
笑い療法学会(架空)の最新研究では、この治療法による笑いは通常の1.8倍の運動効果があるとされ、「笑いながら腹筋を鍛える」という新しいフィットネスブームも起きている。同学会の調べでは、セッション参加者の約65%が「おなかの筋肉が割れてきた」と回答。残りの35%は「笑いすぎて筋肉痛になった」と報告している。
取材を終えて帰宅する途中、バス停で金城の歌声が流れてきた。思わず吹き出してしまった私は、周りの乗客と目が合い、なぜか全員で大爆笑。気づけば終点まで乗り過ごしていた。やはり、この現象には何か特別な力が宿っているのかもしれない。ちなみに、私の飼い猫たちも金城の歌声を聴くと、くしゃみの合間に笑っているような気がする。まあ、それは私の思い込みかもしれないが。