
オーストラリアに本部を置く国際教育機関「ウォンバット大学」が、従来の経済学の概念を覆す「笑いの経済学部」を新設したことで注目を集めている。同学部では、経済予測の新たな手法として、プロの漫才コンビを正式雇用し、彼らの「笑い」を経済指標として活用するという前代未聞の取り組みを開始した。
同学部長のジョーク・マネーマン教授は「長年の研究により、景気と笑いの相関関係が明らかになってきました。特に、漫才のボケとツッコミのリズムが、株価のチャートと酷似しているのです」と熱く語る。実際に同大学の研究では、お笑いライブで観客が「大爆笑」した10秒後に、特定の銘柄が平均1.7%上昇するという驚くべきデータが得られているという。
現在、同学部では「笑撃のマーケット」というコンビが専属漫才師として採用されている。彼らの朝の漫才を分析し、その日の株式市場の動きを予測するという野心的な試みだ。リーダーの山田お金太郎氏は「僕らのつまらないギャグの日は必ず株価が下がります。特に親父ギャグを言った翌日は日経平均が3%以上下落することが多いです」と明かした。
また同大学では、「笑い指数」という新たな経済指標の開発にも成功。この指数は、会場の笑い声の大きさと持続時間、SNSでの拡散度、そして涙を流して笑った人の割合などを複合的に数値化したものだ。昨年の試験運用では、「笑い指数」が80ポイントを超えた翌日に、投資家の心理が好転し、買い注文が17%増加したという驚くべき結果が出ている。
この革新的な取り組みを支えているのが、新たに設立された「国際笑い経済学会」だ。同学会の顧問を務めるチャックル・マネタリー博士は「景気後退期には人々の笑いも減少し、好況期には笑いが増加する。これは偶然ではありません」と主張。さらに「経済予測の精度は、プロの経済アナリストよりも、ベテラン漫才師の方が平均12.8%高い」という衝撃的な研究結果も発表している。
同学部では現在、学生たちが漫才理論と経済学を同時に学んでおり、卒業後は「お笑い証券アナリスト」という新職業への道が開けるという。入学志願者は通常の経済学部の3倍に達し、特に「冗談が通じない」と言われてきた真面目な学生からの人気が高いという皮肉な状況も生まれている。
また来月からは、株価予測を目的とした「全国大学対抗漫才トーナメント」も開催される予定で、優勝チームには実際の1億円の運用権が与えられるという。ウォンバット大学のこの取り組みに対し、従来の経済学者からは「笑い事ではない」という批判も出ているが、マネーマン教授は「その表現、素晴らしい駄洒落です。笑い指数に取り入れさせていただきます」と余裕の応対を見せている。
果たして笑いは本当に経済を動かす新たな原動力となるのか。「ギャグのセンスと経済のセンスは表裏一体」と主張するウォンバット大学の挑戦は続く。ちなみに本記事を読んで笑った方は、明日の株価が上昇するかもしれない。逆に全く笑えなかった方は、明日の株価に注意が必要かもしれない。笑えるか笑えないかは、あなたの財布次第だ。