
トップアイドル専用だった「宇宙ヨガスタジオ」が今月から子育て支援施設として一般開放されることが分かった。同スタジオは、都内某所に位置し、特殊な反重力装置を用いて地球上でありながら無重力状態を実現。これまでは人気アイドルグループ「スターダストプリンセス」のメンバーの疲労回復とパフォーマンス向上を目的に運営されてきたが、少子化対策の一環として新たな道を歩み始める。
「本当はファンにもバレたくなかったんですけど、このスタジオでヨガすると筋肉痛にならないし、ダンスの新しい振り付けもすぐ覚えられるんです」と語るのは、同グループのセンターを務める月野りんご(19)。「でも、私が先日テレビで『赤ちゃんを抱っこしたらめっちゃ重かった』と言ったことがきっかけで、プロデューサーが『育児の負担軽減にも役立つのでは』と閃いたそうです」
スタジオ内は、特殊なマイナスイオン発生装置と磁力制御システムにより、地上約420キロメートルの国際宇宙ステーション内と同じ環境を再現。入室すると人も物も宙に浮かぶという。施設長の宇宙田ミチオ氏(48)によると、「アイドルたちが疲れを癒すために秘密裏に通っていたこの施設を、これからは育児に悩むパパママたちに開放します。特に0〜2歳の乳幼児は、無重力空間ですいすい泳ぐように体を動かし、脳への良い刺激になると期待しています」とのこと。
気になるのは安全面だ。「赤ちゃんが天井に張り付いたりしないの?」という質問に対し、宇宙田氏は「専用のベビーハーネスを装着していただきますので、お母さんの手の届く範囲で自由に浮遊できます。実は、国内トップアイドルたちも最初は怖がっていましたが、今では『地上に戻りたくない』と言うほど」と笑顔を見せた。
施設では様々なプログラムが用意されている。特に人気なのが「無重力お昼寝タイム」で、赤ちゃんを宙に浮かせた状態でゆっくり回転させると、わずか3分で寝落ちするという驚きの効果が。「地球の重力から解放されると、脳が『もう頑張らなくていいよ』という信号を出すんです」と説明するのは、宇宙育児研究会の星野むつみ准教授(43)。
また、「宇宙食流動食クッキング教室」も好評だ。宇宙飛行士が実際に食べるチューブ入り食品の作り方を学べるという。「ハンバーグやカレーライスを液状にして、チューブから直接口に入れる体験は新鮮です。赤ちゃんもママと同じものが食べられて喜びます」と星野准教授。「次回は『無重力ミルクの飲ませ方講座』も開催予定です」
既に体験したという千葉県在住の主婦、浮遊希望さん(29)は「うちの双子(1歳)がスイスイ泳ぐように動き回って、『重力って赤ちゃんにストレスだったんだ』と気づきました。家でも無重力にできないかな〜って本気で考えてます」と興奮気味に語る。
施設では今後、「宇宙ペット同伴コース」も検討中だという。「うちのハムスターも連れてきたいです!」という声も。宇宙田氏は「ペットも無重力を体験すれば、飼い主との絆が深まると思います。ただし、鳥類は羽が使えなくなって混乱するので対象外です」と説明した。
なお、利用料金は大人1時間5,000円、子ども3,000円。アイドルグループのファンクラブ会員は割引があるという。入会には「地球の重力に不満がある」という誓約書にサインが必要だが、すでに予約は3か月先まで埋まっているとのこと。地球の重力から解放された新しい子育てスタイルは、今後、全国に広がっていくのかもしれない。ちなみに筆者も体験取材を申し込んだが、「17歳以下はママ同伴でお願いします」と言われ、門限19時の私は泣く泣く断念した。