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「世界初のチーズ選挙、ストラスブールで開催!投票用紙は全てエダムチーズ製、結果はネズミが決定」

ストラスブールのエダム票とネズミ選挙

フランス・ストラスブール市で世界初となる「チーズ選挙」が先週末、盛大に開催された。この前代未聞の選挙では、投票用紙として通常の紙ではなく、エダムチーズの薄切りが使用され、最終的な当選者はネズミによって決定されるという革新的な手法が採用された。

選挙当日、ストラスブールの中央広場には早朝から数千人の市民が集結。投票所に設置された特製チーズカッターで均一に切り出されたエダムチーズの投票用紙を受け取り、各候補者の名前が刻印された木製スタンプで押印するという方式で投票が行われた。「チーズの香りに包まれた民主主義は格別です」と投票を終えた83歳のマリー・デュポン氏は笑顔で語った。

エダムチーズが投票用紙として採用された背景には、地元チーズ産業の振興と「食べられる選挙」という環境配慮の理念があるという。選挙管理委員長のピエール・ボスケ氏は「紙の投票用紙は環境に負荷をかけます。チーズなら万が一不正があっても、証拠を食べてしまえば完全犯罪です」と冗談交じりに説明。なお、当初はカマンベールも候補に挙がっていたが、「室温で溶けて集計が困難になる」との技術的理由から却下されたという内部情報も入手した。

最も驚きを呼んだのは、投票結果の集計方法だ。密閉された特設会場に複数の候補者名が記された大きなチーズの山を用意し、そこに訓練された50匹のネズミが放たれる。ネズミが最初に向かったチーズの山の候補者が当選者となる仕組みだ。「ネズミは利害関係なく、純粋に美味しいチーズを求める。これこそ真の民意を反映した選挙システムだ」とストラスブール市議会は発表した。

この斬新な選挙方式を提唱したのは、謎の政治学者Dr.フロマージュだ。彼の著書「チーズ民主主義—溶けゆく既存政治への挑戦」はストラスブールでベストセラーとなっている。しかし取材を進めると、Dr.フロマージュなる人物の正体は、実はストラスブール市長の従兄弟で地元チーズ工場のオーナーであることが判明。市長は「親族だからといって特別扱いはしていない。彼の理論は革新的だし、何より観光客が3倍に増えた」と反論している。

実際、この選挙の経済効果は絶大だ。投票用紙として使用されたエダムチーズの製造元「フロマージュリー・ド・ストラスブール」の売上は前年比300%増を記録。同社CEOのジャン=ルイ・マルタン氏は「政治参加がこれほど美味しいものだとは思わなかった」と喜びを隠さない。また、市内では「あなたの投票は何味?」をキャッチコピーにしたチーズカフェが次々とオープンし、若者の間では投票したチーズの写真をSNSにアップする「#CheeseVote」が流行している。

しかし、問題も発生している。選挙翌日からストラスブール市内ではネズミの数が急増。下水道管理局によると、通常の5倍以上のネズミが確認されているという。「民主主義の代償としては仕方ない」と市当局は主張するが、市民からは「チーズ選挙よりネズミ対策を」という声も上がっている。

さらに予想外の展開として、選挙結果を受けて市内では「チーズ支持派」と「反チーズ派」による対立も激化。先週末には中央広場で双方によるデモが行われ、「チーズは民主主義の象徴だ!」「このままではネズミ共和国になる!」と互いにスローガンを叫ぶ姿が見られた。特に反チーズ派の中心人物フランソワ・ルノワール氏(41)は「次はチョコレート選挙を提案する」と対抗案を示している。

結局、ネズミによる選挙の結果、現職市長のアントワーヌ・デュプレ氏が再選を果たした。デュプレ市長は勝利宣言で「ネズミたちの明確な判断に感謝する」と述べたが、敗れた対立候補は「市長のチーズには添加物が含まれていた可能性がある」と不正を主張している。

ストラスブールのチーズ選挙は、民主主義の新たな形として世界中の注目を集めている。政治参加という硬質な概念を、チーズという身近な食材で柔らかく包み込んだ今回の試みは、他の自治体にも波及する可能性がある。しかし、その裏には利権構造や環境問題という課題も潜んでいる。民主主義とチーズ、そしてネズミ。この三つ巴の関係性は、私たちの社会そのものを映し出す鏡なのかもしれない。個人的には、猫アレルギーの身としては、ネズミよりも猫が増える政策を支持したいところだが、そうなれば今度は私が選挙に参加できなくなるという矛盾を抱えることになる。民主主義もアレルギーも、結局は折り合いをつけていくしかないのだろう。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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