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「新設『傘の舞大学』、雨の日限定で傘を使ったダンスの学位授与式を開催!卒業生は全員晴れの日に転職」

名古屋卒業式 雨中の傘舞踊

名古屋市西区に4月から開校した日本初の雨天特化型高等教育機関「傘の舞大学」が、先週木曜日の大雨の中、第一回学位授与式を挙行し、話題を呼んでいる。同大学では、傘を用いた「アンブレラ・パフォーマンス学」を専攻できるのが特徴で、卒業生には「雨の日限定」で学位が授与される仕組みだ。さらに驚くべきことに、全卒業生が「晴れの日にのみ転職活動を行う」という奇妙な共通点を持っている。

同大学学長の雨宮傘子(あまみや かさこ)氏によると、「雨の日に傘を使ってダンスすることで、人間の可能性は無限に広がる」という理念のもと、カリキュラムが組まれているという。「名古屋は案外雨が少ないんですよ。だからこそ、雨の日を特別なものとして祝福したいんです」と雨宮学長。学内には常時500本の傘が常備され、急な雨でも授業が滞らないよう配慮されている。

同大学のカリキュラムは徹底している。雨音をBPM(Beat Per Minute)で分析する「雨音楽理論」、濡れた地面でも滑らない「ウェット・フットワーク学」、そして目玉となる「傘開閉即興ダンス」など、雨と傘にまつわる学問を体系的に学べる。「私、名古屋出身だから、雨の日に大高緑地公園で傘を回して踊るのが子どもの頃からの夢だったんです」と語るのは、一期生の水谷しずく(22)さん。

最も興味深いのは、卒業生全員が「晴れの日限定」で転職活動を行うという点だ。これには明確な理由があるという。「雨の日に学んだ傘の舞いは、晴れの日にこそ真価を発揮するんです」と説明するのは、就職支援室長の日傘守(ひがさ まもる)氏。「傘がない状態で面接官の前で踊ることで、想像力を喚起させるんです。見えない傘を操る姿は、無から有を生み出す創造性の象徴なんですよ」。

卒業生の一人、雨池ポッチャン(24)さんは「晴れた日は自分の本質をアピールできる最高の機会です。雨の日はどうしても傘を持つので両手が使えず、履歴書が濡れる心配もあります。晴れた日なら傘なしで自由に自己表現できますからね」と語る。実際、先月の晴天日に行われた合同企業説明会では、傘の舞大学の卒業生たちが傘を持たずにオーケストラの指揮者のような動きで自己PRを行い、企業担当者を驚かせたという。

この独自の教育方針は、「全日本傘踊り協会」によって正式に認定されている。同協会の会長、折畳み速雄(おりたたみ はやお)氏は「日本文化における傘の位置づけを再考する素晴らしい取り組み」と評価する。同協会は名古屋市内に事務所を構え、年間を通じて「傘踊り検定」や「雨の日限定傘コンテスト」を開催。協会認定を受けた卒業生は、晴れの日の転職活動において「見えない傘使い」として一目置かれる存在となっているという。

今後の展望について雨宮学長は「雨の日限定の学園祭『アメフェス』を計画中です。地域の方々にも参加していただき、名古屋の新たな文化として発展させたい」と意気込む。また、姉妹校として「雪の舞大学」を北海道に設立する構想もあるという。

「晴れの日に輝く人材を、雨の日に育てる」というモットーを掲げる傘の舞大学。卒業生たちの「晴れ舞台」は、皮肉にも雨の降らない日に訪れるようだ。名古屋市民として、雨の日に八事の急な坂道でビニール傘が裏返るトラウマを抱える私としては、この風変わりな教育機関の試みが新たな雨文化を育むことを期待したい。くしゃみが止まらない中、うちの猫たちも「ニャー(応援してるにゃ)」と鳴いているのが、何だか心強い限りである。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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