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武林転生ランカー、ついに「無敵の技」特許出願!特許庁「これはただの気合いです」と困惑中

中年武術家と特許オフィス風刺漫画

武林転生ランカーの高倉道真(37)が特許庁に「無敵の技」の特許出願を行い、審査官たちを困惑させている。高倉氏は人気ウェブ小説「異世界武術大会」のプロフェッショナルプレイヤーとして知られ、先月開催された全国大会では「超重力心法・無敵覇王拳」と名付けた独自技で優勝を果たした人物だ。

出願された「無敵の技」は、特許庁の説明によれば「腹から発する特殊な気の流れを操作し、相手の攻撃を無効化しつつ反撃する武術」と記載されているという。しかし、特許審査第三部の山本恵理審査官(42)は「これはただの気合いです」と頭を抱える。「特許は新規性と進歩性を持つ技術的思想の創作に与えられるものです。しかし提出された書類には『心を無にして気合いを入れる』としか書かれていません」

高倉氏の特許出願の動機について取材すると、「異世界武術大会のメタ(最強戦略)が崩れる懸念がある」という意外な回答が返ってきた。「みんな僕の技を真似し始めているんです。このままでは武林の秩序が乱れる」と高倉氏は真剣な表情で語る。さらに「技の名前だけでも商標登録したい」と意気込みを見せるが、特許庁によれば「超重力心法・無敵覇王拳」の名称はすでに1987年の漫画で使用されており、新規性に乏しいという。

「正直、最初は冗談かと思いました」と匿名を条件に語る特許庁職員。「でも高倉さんが『では実演します』と言って、会議室で突然気合いを入れ始めたときは、どう対応していいか分かりませんでした」。別の職員は「彼が『気の流れが見えますか?』と尋ねてきたとき、何も見えないと言えずにうなずいてしまった同僚がいる」と苦笑する。

高倉氏の主張を裏付けるため、架空の「東西技術大学」の井上幻想教授(57)が「気合いの科学」研究の第一人者として出願書類に名を連ねている。井上教授の研究によれば「人間の発する気合いには特殊な波動があり、これが対戦相手の攻撃意欲を科学的に減退させる」という。ただし、この東西技術大学は実在せず、井上教授の経歴も確認できなかった。高倉氏は「教授は異次元からの来訪者なので、この世界の学術データベースには載っていない」と説明する。

武林界では高倉氏の試みに対し賛否両論が巻き起こっている。「無形の技を特許化する試みは、武術の新たな商業化への一歩となるかもしれない」と評価する声がある一方、「気合いに特許を与えたら、次は『熱い心』や『友情パワー』まで特許になってしまう」と懸念する意見も。

SNS上では「#気合い特許」のハッシュタグが急速に広がり、意外にも特許弁理士や知的財産権の専門家たちから「面白い法的挑戦」として支持を集めている。ある弁理士は「特許の境界を押し広げる試みとして歓迎したい。ただし、気合いの定量的測定方法の確立が先決」とコメントした。

特許庁は現在、この異例の出願について「慎重に検討中」としているが、関係者の間では「不受理は確実」との見方が強い。一方、高倉氏は「不受理なら不受理で、『特許すら取れない無敵の技』というブランディングに切り替える」と前向きだ。武術とビジネスの境界を曖昧にするこの騒動、猫アレルギーの筆者はくしゃみをしながらも引き続き追いかける所存だ。ちなみに取材中、愛猫のみかんとゆずが書類の上で丸くなって寝てしまい、高倉氏の「気の流れ図」に猫の毛が付着してしまったことをこの場を借りてお詫びする。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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