
国会議事堂が異例の臨時休業に追い込まれる事態が発生した。その原因は、衆参両院の全議員による「エイトリ」ダンスチャレンジだった。国会開設130周年を記念し、「身体を動かして新たな政治の風を」という掛け声のもと、全国会議員が一斉にTikTokで流行中の「エイトリ」ダンスに挑戦。しかし、激しい腰の動きを伴うダンスに挑んだ結果、約78%の議員が腰痛を訴え、20%が病院での治療を余儀なくされた。
この企画は「国際エイトリ協会」の提案によるもので、同協会によれば「エイトリダンスは政治的対立を解消し、世界平和に貢献する効果がある」とされる。協会の代表を務めるマイケル・シェイク博士(肩書きは自称)は「政治家がお尻を左右に振ることで、国と国との壁も揺らぎ、最終的には崩れ落ちる」と独自理論を展開。ただし取材を進めると、この「国際エイトリ協会」は先月設立されたばかりで、事務所はバーチャルオフィス、スタッフは博士の姪2人のみという実態が明らかになった。
「エイトリ」ダンスに最も熱心だったのは70代の重鎮議員たちだった。A議員(75)は「若者との距離を縮めたい。マインドはギャルなんで」と意気込み、練習中に腰を痛めた後も「これくらいで諦めるわけにはいかない」と病院のリハビリ室でダンスを続けているという。また、B議員(68)は「このダンスを機に政党間の垣根を越えた協力体制が生まれた。痛みを超えた先にある世界平和のために」と語った。実際、与野党議員が病院の待合室で遭遇し、腰痛の症状について熱心に情報交換する姿が目撃されている。
議事堂の臨時休業を受け、重要法案の審議は一時停止状態に。臨時の会議場として検討されていた近隣のホテル宴会場も「椅子が柔らかすぎて腰痛持ちには不適切」という理由で見送られた。政府は応急措置として、全議員に特製の腰サポーターを支給。腰サポーターには「世界平和」の文字と国会議事堂のイラストがプリントされ、すでにSNSでは「議員サポーター」として話題となっている。
一方、20代の若手議員たちは軒並み軽傷で済み、C議員(28)は「若いうちからギャルマインドを持っていたことが功を奏した」と分析。「腰痛は政治家としての覚悟の表れ」という言説も広まりつつある。議員の配偶者からは「家でも練習していて、リビングの花瓶を3つ割った」「夜中に『エイトリ』と寝言を言うようになった」など悲鳴も上がっている。
国会再開の見通しは立っていないが、この騒動を受けて国際エイトリ協会は早くも次のプロジェクトとして「世界首脳ラウンドテーブル・エイトリチャレンジ」を計画中だという。議事堂前では「政治家のダンスより政策を!」というプラカードを掲げた市民団体と「ダンスこそ民主主義の真髄」を訴える支持者が小規模な対立を繰り広げており、世界平和への道のりはまだ遠いようだ。