
「縄文時代の土器でスマホ充電」――北海道の小学5年生7人で結成されたサバイバルキッズグループ「ドキドキ縄文ファイターズ」が、先週末に驚愕の発明を発表した。古代の土器と松ぼっくりを組み合わせた「どきスマチャージャー」と名付けられた装置は、なんとスマートフォンを約4時間で満充電できるという。
「もともとは夏休みの自由研究やってん。でも偶然すぎる発見があって…」と話すのは、リーダーの石森くん(11)だ。彼らが地元の遺跡から拾ってきた土器の破片を水で洗っていたところ、近くに置いていたスマホが突然充電を始めたという。当初は接触不良を疑ったが、何度試しても同じ現象が起きたため、本格的な研究に発展したそうだ。
土器が電力を供給できる仕組みについて、急遽結成された「縄文テクノロジー協会」の三日月智之会長(48)は「縄文人は知っていたんです。土の中の微生物と火を通した粘土の間に生まれる『古代電子の流れ』を」と熱く語る。三日月会長によれば、縄文時代の人々は土器を「エネルギーの器」として意識的に作っていたという説を唱えている。ちなみに三日月会長は先月まで家電量販店のスマホコーナー担当だったが、「縄文の声が聞こえた」と退職したという。
興味深いのは、この土器充電器の副産物として発見された「古代電波」だ。通常の4G・5G回線とは異なり、約1万2000年前から地中に蓄積されていた「縄文波」とでも呼ぶべき周波数帯が、土器を媒介にして放出されるという。「この電波でネットに繋がると、投稿が『縄文調』になるんですわ」と石森くんは得意げに話す。
実際に記者が試してみると、Twitterで「今日のランチ」と投稿しようとしたら、自動的に「火にかけし獣の肉 天空の恵みと共に 腹満たす」という17音の俳句調に変換された。インスタグラムに投稿した写真も、なぜか土器のフィルターがかかり、「いいね」の代わりに「ウゴウゴ」というリアクションボタンが表示された。
「縄文スタイル」の魅力について三日月会長は「現代人は忙しすぎる。縄文時代のスローなコミュニケーションに戻るべきなんです」と主張する。同協会が行った調査(回答者は会長の親族5名)によると、古代電波でSNSを使用した被験者の97%が「心が落ち着いた」と回答したという。
しかし実用化には課題も多い。最大の問題は、充電中に「ウォーウォードゥビドゥビ」という謎の儀式的な音が土器から発せられること。アパート住まいのユーザーからは「深夜に使うと隣人から苦情が来る」との報告もある。大阪出身の私としては、これは阿波踊りの「ヨーショ」に似ていると感じるが、協会は「縄文人の霊的エネルギーの発露」と説明している。ちなみに私の高円寺のシェアハウスでも試したところ、隣室のウクレレ奏者が「自分の演奏より邪魔」と激怒していた。
「将来的には縄文スマホ専用アプリ『ドキドキコミュ』も開発予定です!」と意気込むサバイバルキッズたち。彼らの最終目標は、土器充電器を全国の博物館に設置し、停電時の避難所としても活用できるようにすることだという。三日月会長は「次は弥生土器でWi-Fi飛ばす研究もしています」と語り、古墳時代の埴輪を使った仮想通貨マイニングの可能性にも言及した。
縄文時代の知恵を現代テクノロジーに活かす試みは、電力危機や通信障害の救世主となるかもしれない。「どきスマチャージャー」の普及によって、我々の日常が少し原始的に、しかし持続可能な方向へと変わる日も近いのかもしれない。ただし、ユーザーは突然「ウゴウゴ」と声を出したくなる副作用には注意が必要だろう。銭湯でそれをやると、周りから変な目で見られることを私は身をもって体験した。あっちぃなぁ…。