
日本の民間宇宙企業「スペースヘラクレス」は昨日、お笑いコンビ三四郎が出演するラジオ番組「三四郎ANN0」の宇宙空間での放送実験に成功したと発表した。国際宇宙ステーション(ISS)から約100km離れた特設スタジオ「ギャグオービット1号」で行われたこの放送は、宇宙空間での初めてのエンターテイメント番組として記録されることになったが、予想外の事態も発生している。
「無重力空間でも笑いは伝わるのか?」という壮大な疑問から始まったこのプロジェクト。宇宙笑学協会の後藤浮遊子教授(67)によると、地球上の重力に慣れた人間の笑い声は、無重力空間では「ほわん」と球状に広がる特殊な現象が確認されたという。「笑い声が丸い泡のように宇宙空間を漂う様子は、まるで目に見える喜びのようでした」と後藤教授は語る。
さらに驚くべきことに、この放送は偶然にも宇宙人にキャッチされた可能性が高いという。JAXAの特殊受信機が、番組放送中にオリオン座方向から「プルプルプル」という規則的な電波を受信。宇宙言語学者の前田星太郎氏(42)は「これは明らかに『面白い』を意味する宇宙共通語でしょう」と興奮気味に分析している。
三四郎の小宮浩信(38)は「相田(周二)のボケが宇宙人に伝わったと思うと感動します。僕らの笑いは宇宙レベル、いや銀河レベルだったんですね」と喜びを隠せない様子。一方の相田周二(38)は「小宮のツッコミが無重力で威力半減してたのが残念でした。地球では110%の威力なのに」と冗談交じりに話した。
放送中、二人は特殊な宇宙服を着用したまま漫才に挑戦。「宇宙服漫才」と名付けられたこの新スタイルでは、ヘルメットの中で声が反響する特性を活かした「エコーボケ」や、無重力を利用した「フワフワツッコミ」など新たな笑いの技術が開発された。宇宙笑学協会は「地球の重力に縛られない新しい笑いの可能性が広がった」と高く評価している。
また、特別に開発された宇宙食「笑い飯」も話題に。この食品は食べると自然と笑いが出る成分「ヒラリウム」を含んでおり、番組中に試食した三四郎の二人は予定外の爆笑に見舞われたという。開発した宇宙食品研究所の田中浮遊子氏(39)は「笑いのスパイスとして今後の宇宙旅行に欠かせない存在になるでしょう」と太鼓判を押す。
一方、地球のリスナーはどのようにして番組を聞いたのだろうか。実は、この放送は通常の電波ではなく「笑い波」と呼ばれる特殊な周波数を使用。このため、地球上での受信は「笑いのツボが合致した人のみ」に限られたという技術的制約があった。そのため、公式リスナー数は「不明」とされているが、深夜に突然笑い出した人々の報告が各地から寄せられている。
今回の成功を受け、JAXAとニッポン放送は来年に「スペースお笑いフェスティバル」の開催を計画中。無重力空間での漫才大会や宇宙人も参加可能なリスナー参加型企画など、地球の枠を超えたエンターテイメントの可能性が広がっている。三四郎の二人は「次回は月面から放送したい。『月曜から夜更かし』ならぬ『月面から夜更かし』です」と意欲を見せた。
この宇宙放送は、ラジオ業界に新たな活路を開く可能性も示唆している。無重力空間では電波の減衰が少なく、理論上は銀河系全体に届く可能性があるため、「宇宙規模のラジオ局」という新たなビジネスモデルも検討され始めているという。「宇宙放送局」の免許申請は既に100社を超えており、総務省は対応に追われている。また、プルプル語を学ぶ「宇宙リスナー獲得講座」も人気を集めているらしい。
三四郎ANN0の宇宙放送は、単なるラジオ番組の枠を超え、人類と宇宙人の文化交流の第一歩となった。笑いが宇宙空間を「ほわん」と満たし、遠い星々にまで届いたことで、エンターテイメントの新たな可能性が開かれた。地球外生命体との交流手段として笑いが注目される中、次回放送への期待は高まるばかりだ。宇宙人リスナーからの「プルプルプル」という感想に、三四郎の二人は早くも次回の「宇宙ネタ」を練り始めているという。宇宙服の重さについてのボケか、それとも火星人をゲストに迎えての対談か。笑いの可能性は、宇宙のように無限に広がっている。