
千葉県船橋市は本日、2026年に開催される「第1回百人一首オリンピック」の詳細を発表した。伝統的な和歌かるた競技を国際舞台に押し上げる画期的な試みとして注目を集めている本大会。優勝者には宇宙旅行無料券が贈呈されるが、宇宙服は自己負担という驚きの条件付きだ。
大会を主催する「国際百人一首協会」の百人一首太郎代表理事(68)は「百人一首を通じて日本文化を世界に広め、同時に宇宙という新たなフロンティアへの関心を高めたい」と熱く語った。同協会は昨年設立されたばかりだが、船橋市の廃校になった小学校の体育館を本部としており、すでに世界57カ国に支部があるという。
驚くべきは優勝賞品の「宇宙旅行無料券」だ。民間宇宙企業「スペースXYZ」提供の地球周回軌道ツアー(市場価値約8000万円)が無料で体験できる。ただし、宇宙服(約1200万円)は自己負担。百人一首太郎氏は「宇宙服は体型に合わせたオーダーメイドなので、自腹でお願いしています。でも大丈夫、ヤフオクで中古の宇宙服を90万円で落札した強者もいますよ」と説明した。
過去の試験大会で優勝し、宇宙旅行を体験した船橋市在住の鈴木宇宙さん(43)は「確かに宇宙服代は痛かったけど、宇宙から見た千葉県の形が思ったより丸かったのを確認できて満足です」と語る。なお鈴木さんは帰還後、「地球はやっぱり平らだった」とSNSに投稿し炎上したが、「宇宙酔いの影響だった」と釈明している。
競技方法も従来の百人一首と一線を画す。通常の札取りに加え、「K-POPダンスで和歌を表現する」「選んだ札の作者になりきってTikTok動画を30秒以内に制作する」など現代的な要素が盛り込まれている。審査員には歌人だけでなく、人気インフルエンサーや宇宙飛行士も起用されるという。
現在、優勝候補として名前が挙がっているのが、インド出身のラジェーシュ・クマール選手(22)だ。彼は「ちはやふる」のアニメを見て百人一首に魅了され、わずか3カ月で全ての和歌を暗記。さらに百人一首太郎氏が推奨する「K-POPダンスで百人一首を覚える」という独自のトレーニング法を実践し、特に「村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮」の振付は世界的に有名になっている。
大会の参加資格は「5歳以上105歳以下の健康な方」で、参加費は大人10万円、子供5万円。ただし船橋市民は無料となっている。また参加者全員に「船橋市特製ハムスター型おせんべい」が配られる予定だ。
注目すべきは会場の門限が19時と早いことだ。これは主催者側の「夜は家族と過ごすべき」という理念によるもので、19時以降は電気が自動的に消える仕組みになっている。百人一首太郎氏は「19時以降は各自ホテルで予習復習してください。優勝を目指すなら寝る間も惜しんで練習あるのみです」と熱弁した。
百人一首オリンピックは来年2月に予選が始まり、本戦は8月に船橋市総合体育館で開催される。すでに世界各国から「エモい」と評判を呼び、参加申し込みは予想の10倍となる50万人を突破。船橋市はこの機会に「百人一首と宇宙をテーマにした新観光スポット」の建設も計画しているという。日本の伝統文化と最新テクノロジーが融合した前代未聞のイベントに、世界中が注目している。