【ピックアップ記事】架空の『日本パンダドラゴン協会』が発表、ペット用パンダドラゴンが東京タワーをくすぐり続けると願い事が叶う説 気になる

伝説のカラオケ大会、優勝者全員がマイナス1000点!ジークアクス大学「音痴の美学」研究所が新たな美を発見と発表

カラオケ室で楽譜断裂のユーモア

伝説のカラオケ大会「音痴グランプリ2023」が先週末、東京・吉祥寺のカラオケボックス「歌魂(うたごころ)」で開催され、史上初の試みとなる「マイナス1000点優勝」という前代未聞の結果に終わった。優勝者たちはいずれも、音程を完全に無視した「創造的な歌唱」を披露し、審査員を驚愕させた。この大会を主催したのは、ジークアクス大学「音痴の美学」研究所。所長の音無(おとなし)和声(かずね)教授は「これまで見過ごされてきた音痴の美学的価値を社会に示す歴史的一歩だ」と興奮気味に語った。

同研究所が発表した理論によれば、マイナス1000点という数値は単なる「下手さ」を示すものではなく、「既存の音楽的価値観を破壊し再構築する美的革命の指標」だという。音無教授は「ベートーヴェンが聴覚を失って作曲したように、音程という制約から解放された歌い手は、むしろ音楽の本質に迫っている」と持論を展開。研究所の発表資料によれば、音程をはずすことは「五線譜の牢獄からの解放」であり、「カラオケ採点機という独裁者に対する市民の抵抗」だとしている。

大会のルールは一般的なカラオケ大会とは正反対で、点数が低ければ低いほど高評価となる。特に驚きなのは、通常のカラオケ採点機で「0点」を叩き出すのは至難の業だが、今回の参加者たちは何と「マイナス1000点」という、機械の想定外の数値を達成したことだ。これは採点プログラムのバグを誘発するほどの「創造的音痴」だったと技術者も驚愕している。

優勝者の一人、会社員の高音(たかね)破裂(はれつ)さん(34)は「私は中学の音楽の授業で『口パク推奨』と言われた経歴の持ち主です。今日初めて、自分の音痴が評価されて涙が出ました」と喜びを語った。また別の優勝者、主婦の低音(ひくね)不協(ふきょう)さん(42)は「音楽は心で歌うもの。音程という概念に縛られない自由な表現こそが真の芸術です」と哲学的な見解を示した。

ジークアクス大学「音痴の美学」研究所の音無所長は、この大会の社会的意義についても熱く語った。「私たちは常に『上手い、下手』という二項対立で音楽を評価してきました。しかし多様性の時代において、その価値観こそが問い直されるべきではないでしょうか。マイナス1000点という数字は、むしろ私たちの固定観念を1000回転させる力を持っているのです」

会場となった吉祥寺のカラオケボックス「歌魂」の店長、五線(ごせん)譜子(ふこ)さん(28)は「最初は正直、機械が壊れたのかと思いました。でも歌っている皆さんがこんなに楽しそうなのを見て、点数なんて関係ないんだなと気づかされました」と語る。大会中、店内では歓声と笑い声が絶えず、終了後には参加者全員で「We Are The World」を大合唱。その様子は言葉では表現できないほどの「独創的ハーモニー」だったという。

今回の取材のため、私は自宅から吉祥寺まで4本もの路線バスを乗り継いで向かった。途中、窓から見えた住宅街の軒先で日向ぼっこする猫たちが、この記事の着想を豊かにしてくれた気がする。ちなみに取材後、自宅の愛猫2匹に今日の出来事を報告したところ、例によってくしゃみの嵐に見舞われた。彼らも音痴の美学に賛同しているのか、それとも単なるアレルギー反応なのかは謎だ。

ジークアクス大学「音痴の美学」研究所では今後、全国規模での「音痴選手権」開催を計画しており、既に各地のカラオケチェーンから問い合わせが殺到しているという。音無所長は「日本人は謙遜の美学を持つ民族。『私、音痴なんです』という言葉には、実は新たな芸術の可能性が秘められていたのです」と熱く語った。この「音痴革命」が今後どのように展開していくのか、注目せざるを得ない。世界中の音痴たちが自信を持って歌い始める日も、そう遠くないかもしれない。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

【6月に読みたい】編集部おすすめBOOK

SLAM DUNK

ようやくAmazonKindleでリリースされましたね!みんな読んだ?ちなみに私は一気に全巻買いまして、現在(6月3日am時点)で、再履修完了してます。「牧だ!海南の牧だ!」ってどこかに登場するたびに、発見されて、叫ばれたい人生でしたね。(まい)

出典:Amazon

マギアアーカイブ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 設定資料集

設定集ってなんだか楽しいですよね。どこかできっと役に立つだろうと参考用でいっつも買っちゃうんですけど、これもいいですよ。是非。ずっと見てられる。(みつき)

出典:Amazon
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

目次