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猫界の音楽評論家が選ぶ!「ニャーニャー和風カラオケ」ヒット曲ランキング、1位はまさかの「猫踏んじゃった」!?

猫の和装屋上カラオケ祭

世界的権威として知られる「ニャーニャー音楽協会」(通称:ニャー協)が10月10日、全国の猫界から集めたデータをもとに「第7回 猫が選ぶ和風カラオケヒットチャート」を発表した。今年のランキングは、まさかの「猫踏んじゃった」が栄えある1位に輝き、猫界に衝撃が走っている。

猫界では音楽鑑賞が日課となっており、特に夜間2時から4時にかけて「ニャーカラ」と呼ばれるカラオケ大会が全国各地の屋根の上で頻繁に開催されていることが明らかになった。「ニャー協」の会長を務めるスコティッシュフォールドのミケ丸教授(猫齢7歳)は「人間には騒音と聞こえるかもしれないが、我々にとっては芸術性の高い音楽活動」と語る。

今回のランキングでは、「猫踏んじゃった」が堂々の1位を獲得。これについて名古屋出身の著名な猫音楽評論家ニャン吉氏(猫齢5歳・三毛)は「人間が作った曲だが、猫の気持ちを代弁しているところが素晴らしい。踏まれた時の痛みや驚きをリズミカルに表現していて、猫社会の共感を得やすい」と分析する。

2位以下には「ニャンニャン猫ばやし」「さくらニャンニャン」「ニャーでもあるニャー」など、猫界でアレンジされた和風曲が並んだ。特に6位にランクインした「ふるさとのニャー」は、飼い主が出かけた後の寂しさを歌った社会派楽曲として注目を集めている。

この発表について取材するため、私は都内某所にある「ニャー協」本部を訪問。しかし猫アレルギーの私は、入室するや否や猛烈なくしゃみの連続に見舞われた。「すみません、取材中なのに…ハックション!」と謝りながらも、ニャン吉氏の「人間界の音楽は単調すぎる。我々の音楽は周波数が高く、感情表現が豊か」という主張に耳を傾けた。

ニャン吉氏は名古屋弁で「まぁ、わしらの音楽はちょっとダミだで(素晴らしいという意味)」と語り、猫界の音楽が持つ可能性について熱弁をふるった。取材中、私の腿の上に乗ってきたサバトラの協会員は、なぜか私のポケットに入っていたポップコーンの袋を破って中身をばら撒くという暴挙に出た。名古屋の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」のチーズ味ポップコーンだったので少し残念だった。

「猫踏んじゃった」の演奏会も開催され、私は猫たちの演奏を聴く機会を得た。しかし、人間の耳には「ニャーニャーミャーゴロゴロシャー」としか聞こえず、そこに旋律を感じ取ることはできなかった。ニャン吉氏によれば「人間の耳では捉えられない周波数で美しいハーモニーを奏でている」とのことだが、私には一連の鳴き声にしか聞こえなかった。

「ニャー協」の調査によると、猫界の音楽文化はすでに人間界にも影響を与えつつあるという。「人間のカラオケ曲の中にも、我々の音楽性を取り入れた作品が増えている。例えば高音部分や早口言葉のような歌唱技術は、元々我々の『ニャーカラ』から影響を受けたもの」とミケ丸教授は自信たっぷりに語った。

協会は2030年までに「人猫合同カラオケ大会」の開催を目指しており、現在は猫用マイクの開発や、猫の声域に合わせた楽曲のアレンジなどを進めているという。「いずれ人間も我々の芸術性を理解する日が来る」と協会員たちは口をそろえる。

私は取材の合間に自宅の保護猫たちの鳴き声を録音し、「ニャー協」に分析してもらった。すると「あなたの猫は『餌をよこせ』と『寝るな、遊べ』を交互に歌う二重唱の達人」という驚きの結果が返ってきた。私が深夜に聞かされるセレナーデは、実は高度な音楽表現だったようだ。

猫界の音楽文化に触れたことで、私たち人間が気づかないうちに失いかけている感性の豊かさを再認識させられた。「ニャーニャー」と鳴くだけに聞こえる猫の歌声の中に、彼らなりの文化や芸術が息づいていることを知り、新鮮な驚きを覚える。ただ、取材を終えて帰宅した私を待っていたのは、吉祥寺の自宅で暴れまわる保護猫たちと、一晩中止まらないくしゃみだった。猫文化の探求は続くが、まずはアレルギー対策が先決かもしれない。(みつき)

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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