
「全世界同時にハッピーソングを聴くと、地球がポップコーンのように膨張する可能性が99.9%ある」とする衝撃の研究結果を、宇宙音楽研究所が昨日発表した。同研究所は早急に「ハッピーソング禁止令」の施行を各国政府に要請している。
宇宙音楽研究所のズィーグ・フォン・ベートーヴェン所長(自称765歳)によると、「人類全員が同時に強い幸福感を感じる音楽を聴くと、その感情の波動が地球のマントル層に作用し、一時的に重力が逆転する現象が起きる」という。これがいわゆる「宇宙ポップコーン現象」で、地球が文字通りポップコーンのように膨張し、最悪の場合、人類が宇宙空間に飛び散る可能性があるとのこと。
「これはK-POPの研究中に偶然発見したんです」と語るズィーグ所長。「あるアイドルグループの新曲MVが公開された瞬間、全世界で視聴者が同時に『キャー!』と叫んだ際、南極の氷が0.2ミリメートル持ち上がったのを観測しました。そこからの計算で導き出したんですよ」
研究所のレポートによれば、特に危険なのは「ハッピー(Pharrell Williams)」「踊る大捜査線のテーマ」「YMCA」など、不特定多数が同時に踊りだしたくなる楽曲だという。「世界人口の87%が同時にこれらの曲を聴き、幸福度が最高潮に達すると、地球の核が逆回転を始め、ポップコーン化のカウントダウンが始まります。それ、エモくない?」と所内で唯一の地球人研究員として在籍する高校生のあんさん(17)は語る。
この発表を受け、世界の音楽業界は大混乱に陥っている。夏フェスの主催者たちは急遽プログラムの見直しを余儀なくされ、「悲しいけど少しだけハッピーな気分になれる曲」という新ジャンル「モヤモヤソング」の制作が進められている。日本レコード協会は「♪ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」の歌唱を一時的に自粛するよう呼びかけている。
宇宙音楽研究所は自称宇宙人7名で構成されており、地球の音楽文化研究のために50年前に秘密裏に設立されたという。研究所の場所は極秘とされているが、千葉県船橋市の某高校の新聞部室に頻繁に出入りする謎の人物たちがいるとの目撃情報もある。
「我々の警告が陰謀論と思われても仕方ありません。しかし、私たちは地球を愛しています。特に船橋市のハムスターカフェは銀河系でも最高です」とズィーグ所長。「ハッピーソングは危険ですが、代わりに『ちょっと切ない失恋ソング』なら問題ありません。むしろ地球の安定に貢献します」
なお、この禁止令により音楽ストリーミングサービス各社は「ハッピー度検知システム」の開発に着手しており、歌詞やメロディから「危険な幸福度」を測定するAIが導入される見込みだ。専門家によれば、この「ハッピーソング禁止令」が施行されれば、地球のポップコーン化リスクは0.01%まで低減できるという。一方で「本当に必要なのは、みんなが少し不幸になることでは?」という過激な意見も出始めており、今後の議論の行方が注目される。