
AI予測で馬券購入、家庭用発電所が当たる!?「エネルギー問題解決協会」が新時代のギャンブルを発表!
「馬の顔を見て、当たりかどうかがわかる時代は終わった」と話すのは、この度突如として名乗りを上げた「エネルギー問題解決協会」の森田電力会長(60)だ。同協会は先週末、AI技術を活用した馬券購入システムと、的中した購入者に家庭用発電所をプレゼントするという前代未聞のキャンペーンを発表した。SNSでは「ギャンブルでSDGs」というハッシュタグが爆速で拡散中だ。
このシステムの仕組みは驚くほどシンプル。専用アプリをダウンロードし、競馬場でスマホをかざすだけで、AIが馬の歩き方や鼻の穴の開き具合、さらには騎手の前日の夕食メニューまで分析。「WIN5」で5レース的中させると、自宅の庭に設置できる「ポケット原発ミニ」が当たるという。発電能力は一般家庭の約4.2倍で、余剰電力は売電可能だという。まさに一攫千金ならぬ「一攫千キロワット」の時代の到来だ。
「馬のひづめの削れ具合から勝率を計算するアルゴリズムを開発しました」と語るのは、エネルギーAI研究所の鈴木博士(?)。同研究所が分析した過去100年分の競馬データには、通常のレース結果だけでなく「馬が見た夢」「厩舎の占い結果」「調教師の好きなアイドル」なども含まれているという。「特に馬が前日に見た夢は重要です。桜の木を夢で見た馬は勝率が23%上昇するんです」と鈴木博士は真顔で語った。
しかし、このシステムの的中率については疑問の声も上がっている。「そもそもAIが予測するなら、みんな同じ馬に賭けることになるのでは?」という素朴な疑問に対し、森田会長は「AIは各ユーザーの誕生日や血液型、さらには前日の歯磨き時間まで考慮して、個別最適化された予測を提供します」と回答。さらに「予測が外れた場合でも、『残念賞』としてミニチュア風車(発電能力なし)がもらえる」と付け加えた。
一方、日本競馬学会の専門家からは「これは明らかに馬券を買わせるための詐欺的な宣伝では」という指摘も。これに対し森田会長は「我々は詐欺ではなく、『創造的なエネルギー再分配システム』を提案しているだけです」と反論。「馬券が当たらなくても、アプリの使用で発生する熱エネルギーを回収し、電力に変換するシステムを開発中」と謎の技術についても言及した。
船橋競馬場で取材に応じた常連客の山田さん(45)は「家庭用発電所なんていらない。当たったら現金がいい」と本音を漏らす。一方で、環境意識の高い若者たちからは「ギャンブルでエコライフ、エモくない?」との声も上がっている。
なお、この家庭用発電所「ポケット原発ミニ」の実物はまだ誰も見たことがなく、協会のホームページには「イメージ画像」として明らかにPhotoshopで合成された庭付き一軒家と小型原子炉のような物体の写真が掲載されているのみ。設置に必要な許可や安全基準についても一切言及がなく、「詳細は当選後にお知らせします」と記載されている。まさに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界だ。
エネルギー問題解決協会は次のプロジェクトとして「パチンコ玉の運動エネルギーを電力に変換するシステム」や「競輪選手の汗を水力発電に活用する技術」も開発中とのこと。ギャンブルとエネルギー問題を結びつける斬新な発想は、多くの人々を笑わせると同時に、エネルギー問題への新たな視点を提供しているのかもしれない。あるいは単に、お金と電気の両方を失う新しい方法を提案しているだけなのかもしれないが。