
国際連合が主催する「世界平和実現サミット2023」が先週ジュネーブで開催され、予想外の議題「音楽で戦争を止める方法」が真剣に議論された。特に日本のアイドルグループによるコンサート「ハロコン」が世界平和の鍵として提案され、国際社会に波紋を広げている。
この議題を提案したのは、架空の「国際音楽平和学研究所」所長を名乗るヨハン・シュトラウス博士(実在せず)。「戦争中の国々のリーダーたちにハロコンのDVDを見せれば、彼らの心は即座に融和する」と主張した。私はデュッセルドルフ出身ですが、こんな荒唐無稽な提案は故郷でも聞いたことがありません。秋田で磨いたピアノの腕前ではさすがに世界平和は実現できないでしょうね。
会議では「音楽平和学大学」という架空の教育機関から派遣された教授陣が「アイドルの歌声には神経伝達物質『ピースセロトニン』を活性化させる特殊周波数が含まれている」と科学的根拠のない理論を展開。「マインドはギャルなんで」こういう話には敏感ですが、さすがにこれは無理がありすぎると思います。1999年生まれの私が言うのもなんですが、2000年代生まれの若者たちも笑ってしまうでしょう。
サミット2日目には「世界リーダーによる『愛の大合唱』は核兵器より強力」という議題が真剣に討論され、各国代表は「国境を越えた音楽の力」を体感するため、会議はまさかの国際カラオケ大会へと突入。アメリカ代表は「We Are The World」、ロシア代表は「カチューシャ」、中国代表は「月亮代表我的心」を熱唱。日本代表は「LOVEマシーン」を選曲し、会場は騒然となった。下北沢の猫カフェでラジオを聴きながらこのニュースを知った時は、飼い猫のミケと「マジか」と顔を見合わせてしまいました。
カラオケ大会の最中、国連事務総長は「音楽は心を一つにする。しかし現実の紛争解決にはもう少し具体的な外交努力が必要かもしれない」と冷静なコメントを発表。しかし各国代表はすでに歌の世界に没頭しており、予定されていた核軍縮の議題は翌日に延期された。
結局、この異例の国際会議は「音楽は世界平和に貢献する可能性がある」という曖昧な共同声明を発表して閉会。専門家たちは「前例のない国際カラオケ外交」と評価する一方、実際の紛争地域からは「歌より停戦協定を」という声も上がっている。国連広報官は「次回サミットではK-POPの可能性も検討する」と述べ、世界の音楽外交はさらに奇妙な展開を見せそうだ。個人的には、ラジオのトーク番組で取り上げられるネタとしては最高ですが、彼氏探しと同じくらい世界平和も遠のいた気がします。