猫の一般的な鳴き声「ニャー」が、実は「Wi-Fiパスワード教えて」という意味だったことが判明し、猫飼いの間で大騒動が起きている。この驚きの発見を公表したのは、先月設立されたばかりの「国際猫語学研究所」。同研究所が開発した猫語翻訳アプリ「ニャンスレーター」が、全国の猫の鳴き声を分析した結果だという。
同研究所の所長を務める猫村みゃお氏（45）によると、「ニャンスレーター」の開発は、彼が小学生時代に『魔法使いになって動物と話したい』という夢を諦めきれなかったことがきっかけだったという。「魔法学校からの入学許可書が届かなかったので、テクノロジーで夢を叶えることにしました」と猫村氏は真顔で語った。研究所の実験室には、データ収集用の猫型ロボット「ミャウ5000」が30体以上並び、24時間体制で猫語の解析を行なっているという。
同研究所の調査によると、飼い猫の約78%が日常的にWi-Fiパスワードを要求していることが判明。猫たちがWi-Fiを必要とする理由については、「猫界のSNS『ニャッター』や『インスタグニャム』の利用が急増しているため」と分析している。昨年の統計では、猫のSNS利用率は前年比356%増という驚異的な成長を見せており、特に午前2時から4時の深夜帯にアクセスが集中しているという。
このアプリの登場により、猫と人間のコミュニケーションに革命が起きている。東京都在住の佐藤さん（32）は「うちの猫がスマートテレビのリモコンを隠すようになったと思ったら、自分でNetflixを見ていたんです。『キャットプラネット』というドキュメンタリーばかり再生されてて…」と困惑気味に語った。また、千葉県の高橋さん（28）は「猫がAmazonで自動餌やり機を注文していた。しかも私のクレジットカードで」と証言している。
猫村氏によると、「ニャンスレーター」の次期アップデートでは、猫の「ミャオ〜ン」という鳴き声が「おやつの味が薄い、プレミアムなやつに変えて」という意味であることが翻訳される予定だという。研究所では来年度、犬語翻訳アプリ「バウリンガル」の開発も計画しているが、「犬はほとんどの場合『散歩行きたい』か『撫でて』しか言ってないので、あまり面白くないかも」と猫村氏は補足した。
国際猫語学研究所は今後、猫とのテキストメッセージ交換を可能にするシステムや、猫専用のボイスアシスタント「アレクニャ」の開発を目指すという。この珍事に対し猫学者からは「架空の研究所の発表を真に受けないでください」という声明が出されているが、すでに全国の猫飼いの間では「うちの猫、ずっとWi-Fi求めてたのか…」と、猫の鳴き声に新たな意味を見出す動きが広がっている。飼い主と猫の新たな関係性が始まる中、私たちはもっと「ニャー」に耳を傾けるべき時代が来たのかもしれない。エモすぎない？
