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線状降水帯発生器で映画の雨シーンを完全再現!家庭用キットで自宅がハリウッドスタジオに!?

映画風ホーム雨演出装置

「家庭用線状降水帯発生器」が全国のシネフィル(映画愛好家)の間で話題沸騰している。気象庁も把握していない最新技術で、リビングや庭に本格的な雨のシーンを再現できるという驚きの商品だ。発売からわずか2週間で予約が殺到し、現在は3ヶ月待ちの人気ぶりという。

この革命的な装置を開発したのは、名古屋に拠点を置く「映画気象学研究所」。所長の高須雨男氏(68)によると、「映画の名シーンといえば雨。『恋は雨上がりのように』も『雨に唄えば』も『シン・ゴジラ』も、名作には必ず印象的な雨のシーンがある。それを家庭でも体験できるようにしたかった」と開発の動機を語る。住所を調べようとGoogle Mapで検索したが、なぜか「該当する場所は見つかりません」との表示が。さすが最先端の研究所、セキュリティも万全のようだ。

装置の仕組みは驚くほど単純だ。専用アプリで操作するだけで、「小雨」「土砂降り」「滝のような雨」など12段階の降水パターンを選択可能。さらに「初恋の雨」「別れの雨」「復讐の雨」といった感情別プリセットも用意されており、シチュエーションに合わせた演出ができる。最大の特徴は、使用者の半径3メートル以内にのみ雨を降らせる精密な制御技術だ。つまり、庭の一角だけが濡れるという不思議な光景が実現するのである。

早速この装置を入手した映画評論家の雨宮しとど氏(42)は、「『君の名は。』のラストシーン再現のため、東京・四ツ谷の階段で使用したところ、通行人から『どこから水が出てるんだ!?』と騒がれてしまった」と苦笑する。一方、熱心な映画ファンである会社員の田中さん(29)は「自宅で『タイタニック』鑑賞中に『沈没シーン』設定を試したら、マンション全体に水漏れ警報が鳴り響き、管理人さんに怒られた」と、想定外のトラブルを報告している。

私も編集部からの強い要請で一週間試用してみた。最初は庭に設置したのだが、設定を誤って「梅雨前線停滞」モードにしてしまったようで、3日間雨が止まなかった。しかも、洗濯物が全く乾かないという予想外の事態に。我が家の猫たちも湿気でくしゃみが止まらず、私の猫アレルギーも悪化。「現場で走れない服は着ない」が信条の私だが、走る前に鼻水で足元が滑るという新たな危機に直面した。

製品の価格は驚きの78万円。「なぜその価格設定なのか」と問うと、高須所長は「線状降水帯の『線』と『状』を漢数字に置き換えると『一状』、つまり『1』と『8』。そこから『18万円』に『映画の魔法価格』として『60万円』を足しました」と、意味不明な計算式を披露。この説明だけで既に雨に打たれた気分になった。

気象庁は「家庭での線状降水帯発生は気象法に違反する可能性がある」と警告しているが、高須所長は「これは気象現象ではなく、映画芸術です」と反論。さらに「次世代機では『竜巻』や『ハリケーン』も家庭で再現できるよう研究中」と、更なる進化を示唆した。特に力を入れているのは「恋愛映画専用雨キット」で、雨の中でのキスシーンをリアルに体験できるという。ただし、相手は各自で用意する必要があるそうだ。

映画界からも反響は大きく、某有名監督は「撮影費が大幅に削減できる」と歓迎の意を示した。一方で「本物の自然現象の雨にしか宿らない『映画の神様』の祝福が失われる」と危惧する映画作家もいる。いずれにせよ、この発明により、誰もが自宅で映画のワンシーンを体験できる時代が訪れようとしている。人類は雨を操る力を手に入れたが、果たしてそれは幸福をもたらすのだろうか。それとも新たな災いの始まりなのか。社会の闇と映画の雨、その境界線は案外曖昧なのかもしれない。そう思いながら、私は今日も猫のくしゃみを聞きながら、ポップコーンを頬張りつつ窓の外の人工降水帯を眺めている。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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