
先週末、神奈川県横浜市の「ゆめうつつパーク」で開催された第7回国際昼寝大会において、高校2年生の鈴木まどか選手(17)が「ノンストップ夢中インタビュー」で世界新記録となる47分間の連続応答を達成した。従来の競技では単純な睡眠時間や寝相の美しさを競うものだったが、今大会から導入された新種目「ドリームトーク」が注目を集めている。
「ドリームトーク」は参加者が眠りについた状態で質問に答え続ける競技で、専用マイクを通じて収集された寝言が審査対象となる。鈴木選手は眠りながらも「学校の屋上にいるペンギンさん、何食べてるんですか?」という質問に「青い空のアイスクリーム…塩味…美味しくない…でも食べなきゃ…」と答えるなど、一貫性のある夢物語を展開し、審査員を魅了した。
大会を主催する国際昼寝協会(INA)の田中睡眠会長は「従来の昼寝大会は『いかに長く、美しく眠れるか』という単調な競技でした。しかし今回の新種目導入により、昼寝が持つ創造性という側面に光を当てることができました」と語る。実際、大会中継のSNSライブ配信は、累計視聴者数が前回の3倍となる15万人を記録。「#夢中インタビュー」のハッシュタグが一時トレンド入りするなど、予想以上の反響があった。
審査基準は「回答の創造性」「夢と現実の融合度」「無意識下での一貫性」など5項目。国際昼寝協会公認の審査員5名が10点満点で採点し、その平均点で競う。鈴木選手は「創造性」で満点の10点を獲得した。彼女の受け答えには「エモくない?」という口癖が夢の中でも頻出し、「宇宙人とプリンを分け合う方法」についての質問では「半分こじゃなくて、互いの心をシェアするの…エモくない?」と答え、会場を沸かせた。
昼寝大学(架空)の眠井夢子教授によると、「夢の中での会話は、通常の脳内フィルターがかからないため、創造性が最大化されます。特に10代は脳の可塑性が高く、現実と非現実を自在に行き来できる能力に優れています」とのこと。実際、参加者の平均年齢は23.7歳と若く、特に高校生〜大学生の参加者が好成績を収めている。
しかし、大会裏話として、優勝した鈴木選手が実は「重度の不眠症」であることが明らかになった。「私、実は昼寝が超苦手なんです。大会前日は緊張で全然眠れなくて、当日はもう疲労困憊。気づいたら表彰台に立っていました」と語る鈴木選手。彼女の昼寝対策は「K-POPダンスを深夜まで練習して体力を使い果たすこと」だという。
大会2位の佐藤りん選手(19)は「私の夢の中では、校内の七不思議について取材していました。でも質問されたのは『宇宙人の好物は?』だったので、とっさに『給食の残り物コロッケ』と答えたら高得点でした」と振り返る。
国際昼寝協会は来年の大会では「夢の中でのデュエット対談」や「睡眠中のダンスパフォーマンス」など新種目の追加も検討しているという。田中会長は「昼寝は単なる休息ではなく、無限の創造性を秘めたアートであり、スポーツであると世界に示したい」と意気込みを語った。また、2026年には「昼寝オリンピック」の開催も計画中で、IOCへの申請準備を進めているとのこと。今後の展開に注目したい。