
パソコン専門店「ドスパラ」が、月面で子育てをする家庭向けに画期的な新製品を発表した。同社が先日開催した新製品発表会で披露されたのは、無重力環境でも赤ちゃんのおむつ交換を自動で行うロボットアームを搭載したノートパソコン「GALLERIA Lunar Baby Care」だ。
本製品の最大の特徴は、ノートPC本体から伸びる6本の多関節ロボットアームで、赤ちゃんを優しく固定し、おむつを外し、お尻を拭き、新しいおむつを装着するまでを全自動で行う点にある。月面の重力は地球の約6分の1しかないため、従来のおむつ交換では赤ちゃんが浮いてしまうという深刻な問題を解決する画期的な発明だという。
ドスパラ広報部の月野はるか氏は「宇宙進出が現実味を帯びる中、子育て世代の月面移住を促進するには、こうした日常生活の問題解決が不可欠です」と語る。さらに「おむつ交換時に赤ちゃんが浮いてしまう『スペースベビーフロート現象』は、NASA・JAXAの共同研究でも課題とされていました」と付け加えた。
「GALLERIA Lunar Baby Care」には最新のAIも搭載されており、赤ちゃんの泣き声の周波数分析から「おむつが濡れている」「お腹が空いた」「寂しい」など、7種類の泣き声パターンを識別。また、PCとしての性能も高く、月面の映像編集や3Dゲームも快適にプレイできるという。価格は地球上で購入する場合は42万8000円(税込)だが、月面での購入は月の石3個と交換可能だという柔軟な決済システムも用意されている。
本製品の開発には、秋田県立宇宙育児研究センターの協力もあったという。同センター所長の佐藤宇宙子氏は「秋田の冬の寒さは月面の夜と同等です。そのノウハウが活かされています」とコメント。この発言に対し、Twitter(現X)では「秋田と月を同列に語るのはどうなの」という声も上がっている。
一方、SNS上では「そんなにおむつ替えにハイスペックPCいる?」「月に住むなんてマジでありえないんだけど」といった批判的な声も。これに対しドスパラは「地球上でも使えます。PCで作業中にサッとおむつ替えができる便利さを体験してください」と反論している。
人気お笑いコンビ「月面チョップ」のネタにも取り上げられ、「下北沢のカフェでおむつ替えロボ使ってる女子、マジでギャルマインド」というフレーズがバズっている。これに対し、ドスパラの月野氏は「私も下北沢近辺に住んでいますが、そんな人見たことないです」と困惑気味に答えた。
なお、この製品の発売日は2026年4月1日の予定で、現在予約を受け付けている。予約特典として「2000年生まれ限定・月面移住優先権」が付くキャンペーンも実施中だという。1999年生まれは対象外とのことで、一部から不満の声も上がっている。