
LINEマンガが突如開始した「実物コスプレキャンペーン」が大反響を呼んでいる。当選者には人気漫画キャラクターの衣装が贈られるという企画だが、なんと全ての衣装が「1/1スケール」という驚愕のサイズ感で届いており、着用した当選者が街中で「本物の漫画キャラクター」と間違われる事態が多発している。
特に千葉県船橋市では、高校生の間で当選者が続出。朝の通学時間帯になると、超リアルな漫画キャラクターたちが街を歩く光景が日常となりつつある。JR船橋駅前では先週金曜日、異世界ファンタジー「魔王の城で事務員してます」の主人公・リリアに扮した女子高生が、駅員から「コスプレイヤーさんですか? イベント会場はこちらではありません」と案内される一幕も。
「まじでびっくりしたんだけど、私が着てる衣装、リアル過ぎるみたい。朝の通学ラッシュ時に電車乗ったら、魔法使いの杖が隣の人に当たっちゃって…。でも超エモかった!」と話すのは、市内の高校2年生・まりなさん(16)。彼女によれば、クラスの友人10人中7人が当選したという驚異的な当選率も話題だという。
LINEマンガ広報部に問い合わせたところ、「通常の当選確率は1,000人に1人程度ですが、なぜか船橋市周辺のユーザーからの応募が異常に多く、システムの不具合で当選者が偏ってしまった可能性があります」との回答。さらに「衣装のサイズ感については、漫画の世界観をリアルに体験していただくための試みです」と説明した。
一方、突如名乗りを上げた「マンガコスプレ研究所」なる団体は「1/1スケールコスプレの日常生活への影響は計り知れない」と警鐘を鳴らしている。同研究所の松沢教授(自称)は「漫画キャラの特徴である大きな目や派手な髪色が完璧に再現された衣装は、現実世界と2次元の境界を曖昧にします。デートの待ち合わせで彼氏が本物の彼女を見分けられなくなるリスクも」と懸念を示す。
実際、市内のファミレスでは先日、「鬼滅の刃」の禰豆子のコスプレ衣装を着た女子高生が友人と談笑していたところ、近くの席の小学生から「ねずこちゃんだ!口に竹咥えてるよ!」と興奮された一幕も。本人は「竹は食事中だから外してたのに…」と苦笑する。
さらに驚くべきことに、この現象は船橋市にとどまらず、隣接する市川市や習志野市にも拡大しつつある。船橋市観光課は「漫画の聖地として新たな観光資源になる可能性も」と前向きな姿勢を示す一方、「公共の場でのルール整備が急務」との見解も示した。
なお、記者はマンガコスプレ研究所の実態を確かめるべく所在地を訪ねたものの、そこにあったのは古びた漫画喫茶のみ。店主は「そんな研究所、聞いたことないよ。でもうちの常連の大学生で、コスプレ研究会とか言ってる変わった子たちならいるけど…」と首をかしげるばかりだった。ちなみに彼らのたまり場である奥の個室には、謎の「1/1スケール衣装製作マニュアル」らしき冊子が…。あ、今書いちゃだめなやつだった。ごめん、これは別の記事で!
LINEマンガの担当者は「衣装の実用性とファッション性を両立させた新たなコスプレ文化の創出を目指します」と意気込むが、通学中に魔法使いや剣士、アイドルが闊歩する船橋の街。この現象は新たな文化となるのか、それとも一過性のブームで終わるのか。私が行きつけの公園のベンチで聞いた女子高生たちの会話によれば「今度の文化祭、みんなでLINEマンガコスで行こうよ」との声も。どうやらこの現象、まだまだ広がりそうな予感です。これって、エモくない?