
米航空宇宙局(NASA)と日本パン職人国際協会(JBIA)は本日、国際宇宙ステーション(ISS)の主食メニューとして「焼きそばパン」を正式採用すると発表した。これにより2024年度から、宇宙飛行士たちの食事の約40%が焼きそばパンで賄われることになる。
この異例の決定は、NASAの宇宙食研究部門「スペース・ニュートリション・ラボ」が2年にわたって秘密裏に進めてきたプロジェクトの成果だ。同ラボのジェイソン・クラマー博士は「焼きそばパンは宇宙空間における完璧な栄養バランスと心理的満足度をもたらす唯一無二の食品である」と語る。特に注目すべきは、無重力状態でも「ソースが飛び散らない」という点だ。ソースが麺と絡み、さらにパンに包まれることで、宇宙食最大の課題である「浮遊する食べカス」問題を解決したという。
焼きそばパンが宇宙食として採用された理由は他にもある。NASA食品工学部のサラ・ジョンソン氏によれば「焼きそばパンを食べると、宇宙飛行士の脳内でノスタルジアに関連する部位が活性化し、地球への帰還意欲が17.8%向上する」という研究結果が決め手になったという。また、焼きそばパンに含まれる「ウスターソース」に含まれる成分が微小重力環境での骨密度低下を緩和する効果も確認されている。
すでにISSに滞在中の宇宙飛行士たちからは歓喜の声が上がっている。日本人宇宙飛行士の山下航平さんはX(旧Twitter)に「学生時代、100円で買っていた焼きそばパンを宇宙で食べるなんて…おふくろの味というより、コンビニの味?が宇宙に届いた瞬間」と投稿。これに対し、アメリカ人宇宙飛行士のマイク・ホプキンス氏は「#焼きそばパン最高」というハッシュタグとともに、無重力空間で焼きそばパンを追いかける様子を投稿し、地球のSNSで160万いいねを記録した。
もっとも、通常の焼きそばパンをそのまま宇宙に持っていけるわけではない。千葉県船橋市の老舗パン屋「宇宙堂ベーカリー」の三代目・星野輝夫氏を中心とした開発チームは、3年間の試行錯誤の末、「宇宙空間でも最低2年間は風味を保持できる」特殊製法を開発。パンの外側はサクサク、内側はモチモチという食感を維持しながら、圧縮して打ち上げ時の容積を80%削減する技術も確立した。
星野氏は「最大の難関は、無重力状態でソースが漏れないようにすることでした。特殊な浸透圧調整技術と、内部に『麺保持構造』を形成することで解決しました」と語る。この技術、実は私の高校の先輩である星野氏が体育祭で弁当のソースが漏れて校章入りの制服を汚した苦い経験から着想を得たものだという。
宇宙食としての焼きそばパンの成功を受け、次なる日本発宇宙食の候補も浮上している。日本宇宙食研究協会の発表によると、「たこ焼き宇宙ボール」「回転しない回転寿司」「浮かない浮き輪パン」などが有力候補だという。特に「カップラーメン宇宙バージョン」は、お湯を入れずに食べられる革命的な設計で、すでに最終テスト段階に入っているとのこと。
NASAと日本パン職人国際協会は共同声明で「これは単なる食事革命ではなく、日米宇宙協力の新たな章の始まりだ」と強調。両機関は今後、「銀河系一周焼きそばパン開発計画」と称した10年計画を推進し、火星探査にも焼きそばパンを同行させる方針を固めている。NASAのトップ、ビル・ネルソン長官は「我々は宇宙へ行くが、焼きそばパンは我々を地球へと繋ぎとめる」と詩的に語った。
この発表を受け、全国の学校給食でも「宇宙食体験デー」が計画されるなど、波及効果は拡大している。焼きそばパンが切り拓いた宇宙食の新時代。地球上の誰もが想像だにしなかった、B級グルメの驚くべき宇宙進出は、食の可能性に新たな地平を開いたといえるだろう。なお、宇宙版焼きそばパンの一般販売については「現時点では予定していない」とのことだが、NASAギフトショップでは「宇宙食焼きそばパン風キーホルダー」が既に完売となっている。