
月見バーガー協会は5日、世界初となる「月面月見バーガー食べ放題マラソン」を今年12月に開催すると発表した。参加条件は「自力で月面に到着すること」という前代未聞の内容で、ファストフード業界に衝撃が走っている。
同協会の田中月男会長(59)は記者会見で「地球上のハンバーガーはもう限界や。次は宇宙の時代」と熱弁。「地球の1/6の重力なら、6倍食べても太らへんちゃうか」という独自理論を展開し、「宇宙食の新境地を切り開く」と意気込みを語った。
参加者のネックとなる月面到着については、協会が特別開発した「月面シューズ」が鍵を握る。このシューズは東大阪市の町工場「タナカ金属」と地元商店街のおばちゃん達の共同開発によるもので、月の砂(レゴリス)でも滑らない特殊ソールを搭載。「うちの工場のプレス機で型押ししてん。昔、祖父ちゃんから教わった技やねん」と工場主の田中鉄男さん(68)は胸を張る。
ソールの素材開発を担当した商店街の婦人部「月見おばちゃんず」代表の山田きよ子さん(72)は「うちらの餅つき大会で使うきな粉と同じ原理で、月の砂でも滑らへんようにしたんよ」と明かす。シューズのデザインは商店街のハンコ屋「判子の宇宙」が担当し、ソールには月見バーガーの模様が刻印される仕様だ。
マラソン参加者には「月面マクドナルド」での月見バーガー食べ放題という特典が用意される。「月面マック」は直径30mのドーム型施設で、地球の6分の1の重力を活かした「フワフワバンズ」や「スローモーションケチャップ」など、月面限定メニューも登場する予定だ。
「月のウサギがついた卵を使った『本物の月見バーガー』が食べられるのは人類史上初やで」と田中会長。記者が「月にウサギがいるんですか?」と質問すると「行ってみたらわかる」と意味深な笑みを浮かべた。
協会はすでに次のステップとして「火星見バーガー」の開発にも着手。「火星の赤い砂をケチャップ代わりにする」というアイデアや、バーガーに火星探査機能を搭載する計画もあるという。「バーガーの具材に小型カメラを仕込んで、食べながら火星探査できるねん。NASA、聞いてる?」と田中会長は夢を語った。
同マラソンへの参加申し込みは協会ホームページで受付中。参加費は「ロケット代実費」とされている。なお、月面着陸失敗の場合の返金保証はないとのことだ。「せやけど、月に行く途中で食べるカップラーメンはサービスしまっせ!」と田中会長は大阪人らしい商魂をアピールした。