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「美容クリームで支払い可能に!チョンダラー経済危機を救う『スキンコイン』誕生、肌も財布も潤う時代へ」

SkinCoinクリームと経済シンボル

チョンダラー経済危機が深刻化する中、画期的な経済救済策が発表された。その名も「スキンコイン」——美容クリームを貨幣として利用できる新システムの導入だ。チョン国政府は先週末、緊急記者会見を開き「国民の美意識と経済を同時に救う」という斬新な政策を発表した。

チョン国では昨年から続くインフレーションにより、国家通貨「チョンダラー」の価値が急落。紙幣の印刷コストが紙幣自体の価値を上回る異常事態に陥っていた。一方で、同国では美容大国としての地位を確立するべく「K-ビューティー」に対抗する「C-ビューティー」ブームが沸き起こっており、美容クリームの生産量は国内総生産(GDP)の27.8%を占めるまでに成長していた。

「チョンビューティー研究所」の総裁であるパク・スキンケア博士(62)は本紙の取材に対し、「通貨危機と美容ブームの交差点に立ち、私たちは革命的なアイデアを思いついた」と興奮気味に語った。「美容クリームは既に家庭の必需品。ならば貨幣としても機能するはずだ」

スキンコインシステムでは、美容クリームの内容量と保湿力によって価値が決定される。例えば、ヒアルロン酸配合の50ml入りナイトクリームは約5000チョンダラー(日本円で約500円)に相当し、コラーゲン配合の100ml入りボディクリームは1万チョンダラーの価値がある。政府公認の美容専門家が各製品にQRコードを貼付し、スマートフォンで読み取ることで残量と価値を確認できるという。

この制度を実際に試すため、私は名古屋から15時間のフライトでチョン国の首都チョンシティを訪れた。バス移動中、隣に座った主婦のリン・フェイシャルさん(42)は「以前は財布に紙幣を詰め込んでいたけど、今は美容クリームのポーチが財布代わり」と笑顔で話す。確かに彼女のポーチには様々なブランドのクリームが整然と並び、まるで銀行の貸金庫のようだ。

街の化粧品店「ビューティーバンク」では、顧客が持参したクリームで支払いができるATM(エステティックトランザクションマシン)が設置されていた。私が「資生堂ULTIMUNE」(日本では約14,000円)を差し出すと、店員は専用機器でクリームの成分分析を行い、「これは高級品ですね、お釣りは『チョンスキン・ディープモイスチャー』3本になります」と言って小型のクリームを渡してくれた。

驚くべきことに、スーパーマーケットや飲食店でもスキンコインが使用可能だ。地元のラーメン店では、麺の追加を注文した際、「ハンドクリーム小さじ1杯分」と言われ、店員が私の差し出したチューブから直接絞り出すという斬新な支払い方法を体験した。パーカーとスニーカーで現地に溶け込もうとした私だが、日本人観光客とバレバレだったようで、少し多めに絞られた気がする。

「チョン経済学会」の発表によれば、スキンコイン導入後わずか1ヶ月で国内消費は36%増加、国民の平均肌年齢は2.7歳若返ったという。一方で、美容クリームの価格は導入前の4倍に高騰。街中では「クリーム強盗団」と呼ばれる犯罪グループが高級クリームを狙った窃盗を働くケースも発生しており、警察は「クリームは肌に塗ってから外出を」と注意喚起している。

経済評論家のチャン・マネーさん(53)は「スキンコインには賞味期限がある点が従来の通貨と大きく異なる。使わないと劣化するため、必然的に経済が回る」と肯定的に評価する一方、反対派からは「夏場にクリームが溶けて通貨価値が消失する」「肌の弱い人は通貨を使えない差別だ」といった批判の声も上がっている。

ミレニアル世代のインフルエンサー、イ・シワなしさん(28)は「肌に塗れば塗るほど価値が下がる通貨って、消費と投資の概念を根本から覆すよね」と熱弁する。確かに、彼女の肌はツヤツヤで、もはや人間の皮膚ではなく高級磁器のようだ。

取材を終えた私は、滞在中に集めたスキンコインの残りをすべて肌に塗って帰国することにした。15時間のフライト中、隣の乗客が「いい匂いですね」と声をかけてきた。「これはチョン国の経済危機を救った香りなんです」と答えると不思議そうな顔をされたが、吉祥寺の自宅に戻る頃には肌の調子が驚くほど良くなっていた。

スキンコインが一時的な経済対策で終わるのか、それとも新たな通貨概念として世界に広がるのか、今後の展開が注目される。少なくとも「美しさと経済を両立させる」という革新的アプローチは、物質的価値と見た目の価値が入り混じる現代社会への皮肉としても読み取れる。私個人としては、猫アレルギーに効く成分入りのスキンコインが開発されることを切に願う今日この頃である。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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