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「架空の観光スポット『エンベウモ』、世界の渋滞を解消するも実は全員が迷子になる新たな問題発生!」

幻想浮遊島の架空観光地エンビュモ

世界中で話題となっている架空の観光スポット「エンベウモ」が、国際的な交通渋滞問題を劇的に解消する一方で、新たな社会問題を引き起こしていることがわかった。エンベウモを訪れた観光客の99.8%が帰り道を見失う「永久迷子現象」が発生しているのだ。

エンベウモは直訳すると「どこにもない場所」を意味するポルトガル語とドイツ語を組み合わせた造語だ。2022年、インターネット上の架空マップに突如出現し、なぜか世界中の観光客が「絶対に行くべき場所」として認識するようになった。いわゆる「集合的錯覚」の一種と言われているが、興味深いことに実在しない場所にもかかわらず、年間約4200万人もの観光客が「訪れた」と主張している。

エンベウモを創設したとされる「マグナス・フィッシャー博士」は2019年の講演で「現代人は目的地に夢中になりすぎて、旅の過程を忘れている」と語り、「存在しない目的地こそが、真の旅を取り戻させる」という異次元的発想を展開した。フィッシャー博士自身も架空の人物であることが最近判明したが、彼の言葉は世界中で共感を呼んでいる。ちなみに私も2021年の冬、秋田の実家に帰省した際に「エンベウモに行ってきた」と友人に嘘をついたことがある。マインドはギャルなんで、そういうことする。

エンベウモの最大の特徴は「迷子フィルター」と呼ばれる奇妙なメカニズム。世界中の観光客が「エンベウモに行く」と信じ込むことで、実際には別の目的地に分散されるという仕組みだ。「エンベウモに行きたい」と考えた瞬間、人々は無意識のうちに世界中の様々な場所へと振り分けられる。この結果、世界の主要観光地における渋滞が平均68%減少し、ベネチアやバルセロナなどの観光公害に悩む都市からは感謝状が殺到している。

国際交通機関連合(IUTA)のレポートによれば、「エンベウモ効果」により、パリのエッフェル塔周辺の待ち時間は4時間から27分に短縮。日本の京都では修学旅行生の密度が1平方メートルあたり12人から3人に減少した。「私たちは何もしていないのに、問題が解決した」と京都市観光局の担当者は困惑気味に語った。

しかし、この「エンベウモ」には深刻な副作用が存在する。訪問者の99.8%が「永久迷子現象」と呼ばれる状態に陥るのだ。東京在住の会社員・佐藤健太さん(34)は「エンベウモに行こうと思って家を出たら、気づいたら北海道の知床半島にいた。スマホのGPSも効かず、帰り方がわからない」と証言する。同様の報告は世界中から寄せられており、現在約3800万人が「エンベウモから帰れない」状態にあるという。

「エンベウモを訪れた後、私は3か月間、自分が誰なのか、どこから来たのかさえ思い出せなかった」と語るのは、アメリカ人観光客のジェニファー・スミスさん。「気づいたらオーストラリアのウルル近くで日の出を見ていました。でも不思議と幸せを感じたんです」。彼女のような「エンベウモ体験者」の多くが、迷子になったことを後悔していないという奇妙な共通点がある。

この問題に対応するため、「エンベウモ学会」という組織が設立された。会長のヨハン・クラインベルク教授(架空スイス連邦工科大学)は「迷子は自己責任」という公式声明を発表。「エンベウモを訪れることは、既存の地理的概念から解放されることを意味する。帰り道が見つからないのは当然だ」と主張している。エンベウモ学会自体も架空の組織だが、現実の観光局や交通機関がその助言を真剣に検討しているという皮肉な状況が生まれている。実はこのエンベウモ学会、1999年設立という情報があり、私と同い年。2000年生まれじゃなくて本当によかった。

世界中の観光地はこの現象から学び、新たな戦略を模索している。パリ観光局は「パリをエンベウモのように架空に見せる」キャンペーンを開始。「パリは存在しない」というスローガンで観光客を混乱させ、分散化を図る試みが始まっている。日本でも「実は富士山は存在しない」という奇抜なプロモーションが計画されており、観光庁は「富士山に登った気になれるVR体験」を推進している。

迷子にならないための新たな観光スタイルも誕生した。「ディスエンベウモ」と呼ばれるこの方法は、「行き先を決めずに出発し、迷子になることを目的とする」というもの。ニューヨークでは毎週日曜日に「ディスエンベウモ・ウォーク」が開催され、参加者たちは意図的に道に迷い、新たな発見を楽しんでいる。

エンベウモ現象は、私たちに「目的地」という概念を再考させる機会を与えている。世界観光機関(UNWTO)のレポートによれば、エンベウモ体験者の87%が「人生観が変わった」と回答。「迷子になることで、自分自身を見つけた」という逆説的な感想が多数寄せられている。観光とは本来、未知の場所で自分を見失うことなのかもしれない。そう考えると、エンベウモは現代観光の本質を突いた革命的概念とも言えるだろう。今度の週末、あなたもエンベウモに出かけてみてはいかがだろうか。ただし、帰れなくなっても自己責任であることをお忘れなく。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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