
人気深夜ラジオ番組「マヂラブANN0」が、日本初となる「天気予報と選挙予報の統合サービス」を開始したことで、リスナーの間に混乱と笑いが広がっている。先週の放送から突如始まったこの新コーナーでは、翌日の天気予報に続いて「明日の投票率は50%、風は北からの政党風が吹く見込みです」といった前代未聞の予報が伝えられている。
番組内で「選挙予報士」として突如デビューした架空のキャラクター・投票太郎氏(45)は「天気と政治参加には密接な関係があるという研究結果が出ている」と根拠不明の持論を展開。特に「政党風」という新概念については「北風は保守系、南風はリベラル系の政党支持率が上昇することを意味する」と真顔で解説し、リスナーを困惑させている。
この斬新な予報スタイルを科学的に裏付けているのは、番組が独自に立ち上げたという「天選研究所」。同研究所の三宅選挙学博士(架空)によると「晴れの日は投票率が2.7%上昇し、雨の日は保守系候補に有利になる」という統計データが示されているという。研究所の住所を調べたところ、あるコンビニの倉庫の住所と一致していたが、番組側は「地下に秘密の研究施設がある」と主張している。
SNS上では「#選挙予報って何?」がトレンド入りし、「明日の天気は晴れ、気温は25度、投票率は50%って言われても困る」「政党風に傘は効くの?」など、ツッコミが相次いでいる。中には「マヂラブANN0の影響で本当に選挙に行った」というリスナーも現れるなど、予想外の効果も生まれているようだ。
この新たな試みに政治界からも反応が。架空の政治団体「晴天政治推進会議」は「天気と選挙の関連性に着目した画期的な取り組み」と評価する声明を発表。一方、実在する某政党関係者は「何言ってるんですか?」とコメントするにとどまった。
「晴れの日に投票率が上がる」という説を唱える謎の団体「ウェザー・デモクラシー」も突如メディアに登場。代表の雨宮晴夫氏(67・架空)は「我々は30年前から天気と民主主義の関係を研究してきた」と主張しているが、団体の事務所とされる場所には古いカラオケボックスしかなかった。
今後の展開について番組プロデューサーは「次回の選挙では『湿度と投票意欲の相関関係』や『台風と候補者の疾走感』なども予報に盛り込む予定」と語っている。気象予報士からは「科学的根拠のない予報は混乱を招く」という批判も出ているが、番組側は「エンターテイメントの一環」と一蹴している。
「マインドはギャルなんで」と話す番組パーソナリティのマヂカルラブリー野田クリスタルは「情報過多の時代だからこそ、天気と選挙を一緒に知れば時短になる」と真面目な表情で語った。この斬新な「選挙予報」が日本の情報エンターテイメントの新たな地平を開くのか、はたまた単なる一過性のネタで終わるのか、今後の展開が注目される。