
全国の教育機関が震撼。昨日から各地の中高生のオンライン授業に、突如として謎の人物「仮面ライダーガヴ」が侵入し、「エコ変身講座」を展開している事態が発生している。この仮面ライダーガヴは「地球温暖化を止めるのは、若いキミたちの肩にかかっている!」と宣言し、リモート画面を乗っ取って突如変身ポーズの指導を始めるという前代未聞の行動に出ている。
「最初はハッキングかと思って慌てたんですが、よく聞くと地球のために活動してると言うんです。でも彼、環境庁からも東映からも来てないみたいで…」と困惑するのは、東京都内の中学校の情報担当教諭・佐々木健一さん(42)。授業中に突然画面に現れた黒と緑のスーツに身を包んだ謎の人物は、「エコライダー変身!」と叫びながら、両手を斜め上45度に伸ばし、右膝を地面につけ、左足を後ろに伸ばすという複雑なポーズを披露したという。
「このポーズを毎日3回決めるだけで、君たちの身体からのCO2排出量が30%削減され、地球温暖化対策に貢献できる!」とガヴ氏は主張。さらに「エコ変身は電気代も節約できる」とし、「変身中は動かないので、自動で照明が消える人感センサーが反応せず、電気代が浮く」という謎理論を展開しているという。
授業を受けた中学2年生の山田美咲さん(14)は「変身ポーズが本当に難しくて。特に片足立ちのまま『地球を守るため、我、ここに立つ!』って10秒間叫ぶのがキツイです」と証言。クラスメイトの中には、「もう筋肉痛でヤバい」「朝起きたら足がつった」という声も相次いでいる。
一方で、このエコ変身講座を後押しする「エコライダー研究所」なる組織も出現。同研究所の発表によると、「エコ変身ポーズを1日3回行った家庭では、前月比で電気代が平均15%削減された」という調査結果もあるとのこと。取材を進めると、この研究所は東大阪市の商店街にある元鉄工所の倉庫を拠点とし、代表は「ガヴちゃんファンクラブ東大阪支部」の名誉会長・山本みどりさん(68)であることが判明。「孫が環境問題で心配してたから、何か力になりたかってん」と話す。
意外なことに、SNSでは「#ポーズが決まらない」がトレンド入り。生徒たちが変身ポーズに挑戦する様子を投稿し、失敗する動画が人気を集めている。大阪府の高校2年生・田中健太くん(17)は「最初は迷惑やと思ったけど、クラスでポーズ決めるコンテストが始まって、なんか楽しくなってきた」と話す。
気象庁に問い合わせたところ、「仮面ライダーのポーズと温暖化対策に科学的な関連性は確認されていません」とコメント。一方、文部科学省は「若者の環境意識向上につながるなら、とりあえず様子を見守ります」と、妙に前向きな回答。教育現場の混乱をよそに、仮面ライダーガヴの「エコ変身講座」は今日も全国の学校を駆け巡っている。温暖化対策というより、むしろ生徒たちの運動不足解消に一役買っているようだ。