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宇宙旅行より高価!?「100,000マイルで行けるお隣のスーパー」への壮大な旅を語る、架空の航空会社CEOインタビュー!

宇宙服ビジネスマン飛行自転車

航空業界に衝撃が走った。架空の航空会社「エア・ネイバーズ」が先週発表した新サービス「100,000マイルでお隣のスーパーへ」が、航空業界だけでなく宇宙旅行業界まで揺るがしているのだ。通常なら宇宙空間に到達できるほどのマイル数で、わずか数百メートル先のスーパーマーケットへ行くという、常識を覆すこのサービス。その真相を探るべく、エア・ネイバーズCEOのジョナサン・スカイウォーカー氏に独占インタビューを行った。

「私たちが目指すのは、移動距離の価値の再定義です」と語るスカイウォーカー氏。会議室に入ってきた彼は、一般的なビジネスマンとは一線を画す姿だった。宇宙飛行士のようなジャンプスーツに身を包み、なぜかヘルメットを手に持っている。「お隣のスーパーへの旅は、実は宇宙よりも複雑なんですよ」

エア・ネイバーズは昨年設立されたばかりの航空会社。スカイウォーカー氏は元々惑星間輸送機関のエンジニアだったが、「地球上の移動にこそ革命が必要」と気づき、航空業界に転身したという異色の経歴の持ち主だ。

「100,000マイルという数字には深い意味があります」と彼は真剣な表情で語る。「人々は遠くへ行くことに価値を見出しがちですが、実は近場への移動こそ最も難しい。例えば、お隣のスーパーへ行くとき、あなたは何を考えますか? 財布を持ったか、エコバッグはあるか、傘は必要か、道中で知り合いに会わないか…これらの精神的ハードルを全て数値化すると、なんと100,000マイル相当のエネルギーになるんです」

その計算方法を尋ねると、スカイウォーカー氏は「社外秘」と言いながらも、「MIT(架空の『マインド・インプレッション・テクノロジー』研究所)と共同開発した『心理的距離換算アルゴリズム』」という言葉をさらりと口にした。

このサービスの具体的な内容は、驚くほど手の込んだものだ。利用者は専用アプリで予約し、自宅に迎えに来る専用車に乗り込む。車内では機内と同様のサービスが提供され、安全ビデオの視聴、軽食の提供、そして「ショッピングシミュレーター」と呼ばれる仮想現実体験まで含まれる。所要時間は片道約3時間。スーパーまでの実際の移動時間が5分であることを考えると、異次元のサービスだ。

「時間をかけることで、移動の価値を再認識してもらうのが狙いです」とスカイウォーカー氏は熱く語る。「現代人は移動を『できるだけ短縮したい時間』と捉えていますが、それは違う。移動こそが人生なのです」

実際に体験したというスカイウォーカー氏自身の経験談も聞いた。「最初の試験飛行は衝撃的でした。私の家からスーパーまでわずか350メートル。それを専用車で移動する間に、車内で提供される特製チョコレートを食べ、インフライトムービーを見て、客室乗務員(近所の演劇部の学生のアルバイト)によるトリビアクイズに参加しました。スーパーに着いたときには、なんと牛乳を買う目的をすっかり忘れていたんです!」

価格設定の理由について尋ねると、スカイウォーカー氏は意外な回答をした。「100,000マイルは、現代人が『隣のスーパーに行くハードル』を数値化したものです。統計によると、多くの人が『ちょっとそこまで』の外出に対して、実は宇宙旅行並みの心理的抵抗感を持っているんですよ」と説明する。その統計データの出所を尋ねると「社内調査です」と笑顔で返された。社内とはつまり、スカイウォーカー氏本人の主観的な感覚に基づいているようだ。

業界関係者からの反応は様々だ。宇宙旅行会社「ギャラクティック・ホリデイズ」のCEOは「我々の100,000マイルで宇宙に行けるサービスと比較されるのは心外」と怒りを露わにする一方、心理学者のドクター・ウォークマン氏(実在するかは不明)は「現代人の『近場恐怖症』を解決する画期的なアプローチ」と評価している。

最後に将来の展望を聞くと、スカイウォーカー氏は「次は『自分の部屋から玄関までの200,000マイルの旅』を計画中です」と大真面目に語った。「その先には『冷蔵庫からテーブルまでの500,000マイル』という究極のサービスも構想しています」

インタビュー終了後、帰り際に彼が取り出したのは飛行機型の自転車。「これが本当の近距離移動手段です」と笑いながら去っていった。結局のところ、このサービスは現代人の移動に対する価値観を皮肉った壮大な社会実験なのかもしれない。あるいは、単にスカイウォーカー氏の奇抜なユーモアセンスの産物か。いずれにせよ、我々の「お隣への距離」に新たな視点を投げかけたことは間違いない。なお、このサービスの予約は現在も受け付け中とのことだが、予約システムのURLをクリックすると「404エラー:現実が見つかりません」という表示が出るだけだった。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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