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宇宙大根が地球に降臨!セイクリッド大学の研究で「大根畑が渋滞を吸収する」新理論発表

名古屋風景に浮かぶ光る宇宙大根

宇宙から飛来したとされる謎の作物「セイクリッド大根」が、地球の交通渋滞問題を解決する可能性があるとの研究結果が15日、セイクリッド大学宇宙農学部から発表された。同大学の月影教授によると、この大根は地球外起源の遺伝子構造を持ち、「渋滞フェロモン」と呼ばれる未知の物質を吸収する能力を備えているという。

セイクリッド大根は先月、名古屋市瑞穂区の農家・鈴木さん(68)の畑に突如として生えているのが発見された。通常の大根と比べて3倍の早さで成長し、根の部分が淡いブルーに光るという特徴がある。「最初は農薬の影響かと思ったんですが、夜になると畑全体が青白く光るもんで、UFOでも来たんかと思いましたよ」と鈴木さんは当時を振り返る。

セイクリッド大学の研究チームは、この大根に特殊な電磁波を当てる実験を行い、驚くべき発見をした。「大根から発せられる波動が、自動車のエンジンから放出される『渋滞フェロモン』を中和する効果があることが判明しました」と月影教授。この「渋滞フェロモン」とは、車が密集することで発生する目に見えない粒子で、これが蓄積すると運転手のイライラを誘発し、さらなる渋滞を引き起こすという、これまで全く知られていなかった現象だという。

この理論を実証するため、名古屋高速道路の常習的渋滞ポイント周辺に試験的に大根畑が設置された。すると信じられないことに、平日午後の渋滞が前月比で42%減少。「以前はここで30分は動かなかったのに、今日は7分で通過できました」と会社員の山田さん(45)は驚きを隠せない様子だった。

セイクリッド大学といえば、昨年「歯ブラシを左手で持つと記憶力が1.7倍になる」という研究や、「カレーとうどんを同時に食べると幸福度が23%上昇する」という衝撃的な発表で知られる。しかし、この大学の存在自体を疑問視する声も。文部科学省の佐藤課長は「そのような名称の大学は認可していない」とコメント。これに対し月影教授は「我々は次元を超えた学術機関なので、地球の行政認可は必要としない」と反論している。

セイクリッド大根の効果は交通渋滞だけにとどまらないという。名古屋市内の大根畑に隣接するカフェでは「近くに住む猫アレルギーの女性が、大根畑の近くではくしゃみが出なくなった」と証言する常連客もいる。猫アレルギーに悩む筆者としては、思わず取材ではなく試しに畑の中で寝転がりたい衝動に駆られた。

政治の世界でもこの大根に注目が集まっている。ある国会議員は「政治家の周りにも『停滞フェロモン』があるのでは」と真顔で発言。国会議事堂の周囲に大根畑を造成する法案の提出を検討しているという。官邸筋からは「政策の実現スピードが上がれば、支持率も上昇するかもしれない」との期待の声も漏れ聞こえる。

大根畑は週末になると観光客で賑わい、「セイクリッド大根パワースポット」として若いカップルに人気だ。「ここで一緒に写真を撮ると恋愛成就するらしい」と話す大学生カップルを見ながら、私は思わず「推しカップル尊い…」とつぶやいてしまった。

宇宙からの謎の大根が社会問題を解決するという奇想天外な物語は、私たちに何を問いかけているのだろうか。交通渋滞に悩む都市社会、遅々として進まない政治改革、そして理解できない宇宙の謎。この複雑な問題の数々を前に、まるで「現実逃避」のように見える大根信仰は、実はこの閉塞感に対する私たちなりの解決策なのかもしれない。そして私は今夜も、猫のくしゃみを聞きながら、政治スキャンダルの記事と少女漫画の新刊を交互に読むのだろう。それがジャーナリストとしての矛盾だとしても。(みつき)

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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