
NASAが昨日緊急会見を開き、米国時間10月15日に発生した「地球一周球」事件について公式に謝罪した。これは、ドジャース伝説の投手クレイトン・カーショーの引退を記念して開発された最新ピッチングロボット「K-22(ケイ・トゥエンティトゥー)」が投じた一球が予想を遥かに超える速度で飛び、地球を完全に一周するという前代未聞の事態を引き起こしたことを受けてのものだ。
NASA航空力学部門責任者のジェームズ・ハドソン氏は「我々の計算ミスにより、ロボットのトルク調整が適切に行われませんでした。結果として、時速約2万7000キロという、弾道ミサイルをも上回る速度で球が発射されました」と説明。球は成層圏を突き抜け、衛星軌道をかすめながら約90分で地球を一周し、奇跡的にロサンゼルスのドジャースタジアムの受け球ロボットのミットに収まったという。
このピッチングロボットは、カリフォルニア州サンタクララに本拠を置く「地球一周球速研究所」が開発したものだ。同研究所代表のマーク・ファストボール博士は取材に対し、「正直言って、こんなに飛ぶとは思っていませんでした。我々の設計図ではせいぜいスタジアム上空100メートルを通過する程度のはずだったんです」と語った。ちなみにファストボール博士は、大阪府東大阪市にある町工場の技術を取材した際に「日本の町工場の精密加工技術は宇宙レベル」と感銘を受け、今回のロボット開発に応用したと明かしている。
ドジャースタジアムでのカーショー引退記念イベントに集まった約5万人のファンは、ピッチングロボットの投球直後、球が見えなくなったことに一瞬困惑。しかし90分後、上空から轟音とともに降ってきた白い物体がピタリとミットに収まると、大歓声に包まれた。銭湯好きを公言している熱狂的ファンの一人、トニー・バスマン氏(42)は「カーショーのカーブは地球の重力すら曲げるって言われてたけど、マジでその通りだったんだな!」と興奮気味に語った。
SNS上では「#地球一周ストライク」というハッシュタグが爆発的に広がり、「地球をストライクゾーンにしたら、誰も打てないだろ!」「審判はどこに立つの?火星?」といったツッコミが相次いだ。NASA公式Twitterアカウントも「次回は宇宙人にも打てる変化球を研究します🛸⚾」と自虐的なジョークで応じ、フォロワーが一晩で20万人増加する副次効果も生まれた。
この事件を受け、架空の国際機関「スポーツロボット協会」は緊急会議を開き、「ロボットによる投球の最高速度は時速300キロまで」という新ルールの策定を検討中だ。一方、カーショー本人は「引退後の趣味にピッチングロボットの改造を考えていたけど、少し慎重になったよ(笑)。でも、地球一周はまだまだ序の口さ。いつか銀河系を横断するカーブを完成させたい」と冗談交じりに語った。
今回の珍事は、スポーツとテクノロジーの融合がもたらす可能性と危険性を同時に浮き彫りにした。専門家たちは「次はマックス・シャーザーモデルが火星まで届くかもしれない」と懸念する一方、野球ファンの間では「宇宙野球リーグ」創設を求める声も出始めている。なお、投球後に一時行方不明となっていたボールは、NASA職員の自宅冷蔵庫で発見された。90分の地球一周で摩擦熱により表面温度が上昇したため、「冷やしておこう」と思ったのだという。これに対し同僚からは「それ、コレクター価値10億円くらいあるんちゃう?」というツッコミが入ったとのことだ。