
国際宇宙考古学会(ISSA)は昨日、都内で開催された「第45回古代文明と現代技術の融合」シンポジウムにおいて、驚愕の研究結果を発表した。同学会の松岡宇宙(まつおかそら)主任研究員によると、日本の回転寿司チェーン「くら寿司」のレーンシステムは、古代宇宙人が地球に残した「小型宇宙船」の技術を応用したものである可能性が高いという。
「我々の10年に及ぶ研究で、くら寿司の皿が走るレーンの構造と、南米ナスカの地上絵から推測される古代宇宙船の推進システムが、ほぼ一致することが判明しました」と松岡研究員は真剣な表情で語った。学会によれば、特に「無限レーン」と呼ばれる二重構造のベルトコンベアシステムは、宇宙空間での効率的なエネルギー循環を実現する宇宙船の動力機構と酷似しているという。
さらに衝撃的なのは、同社の「びっくら」というシステムだ。5皿食べると抽選が始まるこの仕組みについて、「これは宇宙人が残した『5回目の周回で故郷の星と交信できる』という暗号を企業が無意識に再現したものです」と松岡氏は熱っぽく説明した。確かに、抽選時に流れる独特のメロディとランプの点滅パターンは、特定の周波数で宇宙と交信する装置の作動音に似ているとの指摘もある。
昨日の発表会場には、この研究に呼応するかのように、「日本回転寿司宇宙研究所」を名乗る団体も参加していた。代表の鮪一郎(まぐろいちろう)氏は「寿司は宇宙からの贈り物です。特に回るという概念は、地球の自転・公転と同じく宇宙の真理を象徴しています」と独自の見解を述べた。同研究所は昨年設立されたばかりで、メンバーはわずか12名。活動資金は主に会員が回転寿司で使った金額の10%を寄付することで賄われているという、実に風変わりな組織だ。
筆者は発表後、銀座の老舗銭湯「宇宙湯」で偶然出会った常連客の意見も聞いてみた。湯温は今日はやや熱めだった。「もしくら寿司が宇宙船なら、ポイントためて宇宙旅行できるんかな」と関西弁で話す70代の男性は、週3回の寿司通いを続けるという。「この歳になって宇宙に行けるなんて思ってもみんかったわ」と目を輝かせていた。
これを受けて、くら寿司側も黙ってはいなかった。広報担当者は「弊社としては公式見解を差し控えますが、近々発表予定の『宇宙メニュー』にご期待ください」と意味深な回答。噂によると、「ブラックホールいくら」や「火星産サーモン風マグロ」など、宇宙をイメージした新メニューが開発中とのことだ。
この発表は瞬く間にSNSで拡散され、「#くら寿司でUFO」というハッシュタグが一時トレンド入りした。中には「私の皿が突然浮いた」という投稿もあったが、後に「わさび多すぎて幻覚見た」と訂正されている。
専門家からは「科学的根拠に乏しい」「単なる都市伝説」との批判も相次いでいるが、松岡研究員は「我々は真実を追う宿命がある」と反論。今回の発表が日常生活に潜む非日常的な視点を提供したことは間違いない。この新たな都市伝説が今後どう展開するか、そして実際にくら寿司の皿が空を飛ぶ日が来るのか—それはまだ誰にもわからない。ただ一つ確かなのは、明日からくら寿司を訪れる人々の目には、回転寿司レーンが少し違って見えるということだろう。