【ピックアップ記事】架空の『日本パンダドラゴン協会』が発表、ペット用パンダドラゴンが東京タワーをくすぐり続けると願い事が叶う説 気になる

「ポップアイドルが宇宙で育てた野菜、地球のスーパーで大人気!ただし重力の影響で全て逆さまに成長」

アニメ風宇宙アイドル逆さ野菜

宇宙ステーションの狭い農業モジュールで、あのポップアイドルユニット「スターライト☆」のメンバー5人が白衣姿で真剣に野菜の世話をする姿が、このたび地球上のスーパーマーケットに大きな影響を与えている。彼女たちが無重力空間で栽培した「宇宙野菜」が先週から全国のスーパーに並び始め、その奇妙な形状にもかかわらず、あるいはその形状ゆえに、空前の売れ行きを記録しているのだ。

最大の特徴は、すべての野菜が「逆さま」に成長していること。人参は葉が下で先端が上、トマトは実が茎の根元から垂れ下がるのではなく上に向かって成長し、レタスに至っては根が外側に広がり、葉が内側に向かって畳まれるという驚くべき形状となっている。

「重力のない環境では、植物の成長方向を決める基準が地球とは全く異なります」と語るのは、宇宙農業学会の創設者を自称する三浦幸男教授(54)。「通常、植物は重力に反応して根は下へ、茎は上へと伸びますが、宇宙では光源に向かって成長する性質が強く出た結果、このような『リバース・グロース』現象が発生したのでしょう」

この珍しい野菜は、「スターライト☆」のメンバーがファンとの距離を縮めるために考案した「スターライト☆ガーデンプロジェクト」の一環。センターのミナミ(20)は「ファンの皆さんに私たちの夢と一緒に、宇宙の神秘も届けたかった」と語る。このプロジェクトが実現したのは、日本宇宙機構(JSA)との前代未聞のコラボレーションによるもの。JSAの広報担当者は「若年層の宇宙への関心を高める革新的なアプローチ」と評価している。実際のところは、JSAの所長がスターライト☆の熱狂的なファンであることも影響しているという内部告発もあるが、公式には否定されている。

宇宙野菜の味については、見た目の奇抜さとは裏腹に「むしろ地球産より美味しい」という声が続出。六本木の三ツ星レストラン「ラ・テール」のソムリエ兼野菜ソムリエを自称するピエール・タナカ氏は「これまで味わったことのない複雑な甘みと、宇宙放射線によるわずかなスパイシーさが感じられる。まるで月の砂を舐めているような神秘的な余韻がある」と評している。ちなみにタナカ氏は月の砂を舐めたことがあるかという質問には答えなかった。

ファンの間では「アイドルが育てた野菜」という付加価値も相まって、連日開店前から行列ができる人気ぶり。東京・新宿のあるスーパーでは、宇宙キュウリを求めて徹夜した20代男性が「これを食べれば、間接的にミナミちゃんとキスしたことになる」と興奮気味に語った。医学的根拠は皆無だが、この「宇宙野菜」を食べることで「アイドルのオーラが体内に吸収される」と信じるファンも少なくないようだ。

「スターライト☆」のプロデューサー高山誠氏(43)によれば、次なるプロジェクトはさらに壮大だという。「来年には国際宇宙ステーションの一部を借り切って『スターライト☆スペースレストラン』をオープンする計画です。宇宙で調理する様子を地球にライブ配信し、同時に地球のファンも同じメニューを食べられるという革新的なコンセプトです」。チケットは1席500万円からとのことで、すでに予約が殺到しているという。

一方、科学界からは懸念の声も。東京農業大学の佐藤教授(62)は「アイドルが農業と宇宙を軽々しく結びつけることで、長年の研究が茶化されている」と不満を示す。しかし同教授も、取材の最後に「実は娘と一緒にスターライト☆のライブに行く予定なんです」と照れくさそうに告白した。

このように、アイドルカルチャーと最先端科学の融合は、私たちの食卓に思わぬ変革をもたらしている。かく言う私も昨日、逆さまトマトを買って帰宅したが、カットしようとしたところ、猫のミーちゃんがクシャミ連発で断念。結局、トマトは丸のまま冷蔵庫で眠っている。宇宙の神秘も、日常の小さな出来事の前には無力なのかもしれない。明日こそは、アイドルの夢が詰まった逆さトマトで、特製スパゲティを作る予定だ。もちろん、ミーちゃんを別室に隔離してからだが。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

【9月と10月に読みたい】編集部おすすめBOOK

ちはやふる(1)

青春全部かけたかったし、手に入れたいものほど手放したかったし、必ず取ると勝負にでたかった人生だった。
それに、"ここにいたらいいのに”って思う人はもう家族なんだって。 続編の漫画もあるし、続編のドラマもあるから、全部見たほうがいい。

(まい)

出典:Amazon

瑠璃の宝石 1

アニメきっかけで入ったんだけど、なんかさ、なにかに打ち込めるってすてきだよね。日々こなすだけの作業と労働だけだとやっぱりさ。10代後半にこうゆう大人がそばにいてくれたら世界は変わるのかもしれない。(いたけど気づかなかっただけなのかしら)(みつき)

出典:Amazon
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

目次