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桃源暗鬼キャラがペットとして飼える村、開村!「現実逃避村」であなたも鬼と一緒にスローライフ?

長野の神社と植物に癒すロボ鬼

遂に現代社会のストレスや疲労から完全に逃れられる夢のような場所が誕生した。先月末、国内でも辺境の村として知られる長野県架空郡寄り道村が「現実逃避村」として生まれ変わり、全国から注目を集めている。最大の特徴は、人気ゲーム「桃源暗鬼」に登場する鬼キャラクターを実際にペットとして飼育できる制度だ。

「都会の生活に疲れた方々に、鬼との共生生活という非日常を提供したかった」と語るのは、村長の逃避 太郎氏(57)。元々はIT企業の重役だったという同氏は「バーンアウトしてこの村に移住し、自分を取り戻した経験から、現代人の心の癒やしになれば」と話す。

村が開発した「鬼召喚システム」は、村内に設置された特殊な神社で祈祷を行うと、ゲーム内キャラクターが実体化するという驚きの仕組み。これには村内の古老が代々伝えてきた「秘伝の呪文」と最新AR技術を組み合わせたという。もちろん、実際に出現するのは本物の鬼ではなく、精巧に作られたAIロボットだが、その動きと知性は本物と見間違うほどリアルだ。

村が発表した「桃源暗鬼キャラ飼育ガイドライン」によれば、鬼の飼育には意外なアイテムが必要だという。人気キャラ「血刀 斬鬼丸」の飼育には実は観葉植物が欠かせず、「斬鬼丸は植物の間で寛ぐと攻撃性が和らぐんです」と村の鬼研究家・茄子科 葉子博士は解説する。また「鬼は意外とYouTubeの猫動画が好き」という驚きの特性も明らかにされている。

村民へのインタビューでは、鬼との共同生活の実態が明らかになった。「最初は怖かったですが、今では家族です」と語るのは移住1年目の佐藤さん(42)。「うちの『業火の炎鬼』は洗濯物を畳むのが得意で、タオルの角を完璧に揃えるんですよ」と笑顔で語った。

筆者も1日限定で鬼との生活を体験。担当編集から「ちょっとでも現実から逃避してこい」と言われ渋々訪れたが、朝の散歩から始まり、一緒に作る朝食、昼寝の時間など、まさにスローライフそのもの。筆者に割り当てられた「月影の静鬼」は黙々と筆者の原稿を添削し、「ここ、ツッコミが弱いな」と的確なアドバイスをくれた。ちなみに私の手帳を見て「ダサい」とも言われたが、これは味があるんだと反論しておいた。

村の経済効果も絶大だ。開村からわずか1か月で観光客は前年同期比800%増。村の商店街には「鬼カフェ」「鬼グッズ専門店」が次々とオープンし、「鬼パン」「鬼の涙ラーメン」といった名物も登場した。特に人気の「鬼の涙ラーメン」は実は普通の塩ラーメンだが「鬼が作ると涙が入る」という謳い文句で1杯2800円という強気の価格設定。それでも行列ができているのは、私には理解できない。銭湯マニアの筆者としては、新設された「鬼の湯」(43.8℃とやや熱め)が気になるところだ。

しかし、課題もある。「鬼の飼育放棄問題」だ。「思ったより怖くなかった」という理由で飽きて捨てる人が増えており、村外の森で野良鬼が増加中という。対策として村は「鬼との相性診断テスト」を義務化。相性の良いキャラクターとのみマッチングする仕組みを導入した。

村長は今後の展望について「単なる現実逃避ではなく、鬼との共生を通じて新たな価値観を学び、現実と向き合う力を養ってほしい」と語る。来年には「鬼との結婚」も法的に認める計画があるというが、これには「人間同士の結婚すらままならない時代に何を言っているのか」との批判の声も上がっている。

現実から逃げたいと思ったことのある現代人なら、一度は訪れる価値のある「現実逃避村」。都会の喧騒を離れ、鬼と共にスローライフを楽しむ選択肢が、今、私たちの目の前にある。ただし、記者としての忠告だが、鬼に「あんたの仕事、逃避してるだけやん」と言われる心の準備だけはしておこう。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

【9月と10月に読みたい】編集部おすすめBOOK

ちはやふる(1)

青春全部かけたかったし、手に入れたいものほど手放したかったし、必ず取ると勝負にでたかった人生だった。
それに、"ここにいたらいいのに”って思う人はもう家族なんだって。 続編の漫画もあるし、続編のドラマもあるから、全部見たほうがいい。

(まい)

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瑠璃の宝石 1

アニメきっかけで入ったんだけど、なんかさ、なにかに打ち込めるってすてきだよね。日々こなすだけの作業と労働だけだとやっぱりさ。10代後半にこうゆう大人がそばにいてくれたら世界は変わるのかもしれない。(いたけど気づかなかっただけなのかしら)(みつき)

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この記事を書いた人

おだしょーのアバター おだしょー メディアライター/人間ドラマの語り部

どうも、おだしょーです。31歳、大阪府東大阪市出身。高校時代は「伝説の不良」と噂されつつも、実は優等生で社会学を学ぶために関西の大学に進学。地域密着型ジャーナリズムに興味を持ち、タウン誌でライターとしてスタート。その後、大阪の地方新聞社で商店街のインタビューを担当し、5年目で東京へ。現在はオンラインメディアで週刊誌風の記事を執筆中。高円寺のシェアハウスで暮らし、日々銭湯巡りや駅前のクレープ屋制覇を目指している。自分らしさを大切に、これからも挑戦を続けていくで。

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