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空飛ぶカブキ役者、ドローンで舞台を駆け巡る!新感覚「空中歌舞伎」開演決定!

空中で舞う歌舞伎俳優とドローン

秋田県の市民歌舞伎劇場「曲輪(くるわ)座」が、来月より世界初の「空中歌舞伎」の上演を開始することを発表した。従来の舞台に縛られることなく、ドローンを装着した役者たちが劇場空間を自由に飛行しながら演技するという、かつてない表現形態だ。

同劇場の立川文蔵支配人によれば、この革新的な舞台形態は「日本の伝統芸能と最先端技術の掛け合わせ」という発想から生まれたという。役者は専用に開発された「浮揚式和装ハーネス」を身に着け、最大6台のドローンによって宙に浮かび上がる。「見得を切る瞬間に役者が突如10メートル上昇するさまは、江戸時代の人々が見たら妖術と恐れおののくでしょうね」と立川支配人は語る。

空中歌舞伎の演目第一弾は「空飛ぶ助六」。従来の「助六由縁江戸桜」をベースに、主人公が空中から敵を成敗するという新たな演出が施されている。特に見せ場となる「暫(しばらく)の見得」では、役者が会場の天井近くまで急上昇し、そこから観客を見下ろす様は「神々しさすら感じる」と先行上映会で好評を博したという。

このプロジェクトを技術面で支えているのが、元プロゲーマーの佐藤空雄(そらお)氏だ。eスポーツチーム「SKY MASTERS」の元キャプテンとして『ドローンレーサーZ』の世界大会で3度の優勝経験を持つ佐藤氏は、「ゲームの世界では当たり前の三次元的な動きを、リアルの舞台で実現したかった」と語る。特にゲームで培ったドローン操縦の正確性と即応性が、俳優の動きに合わせた繊細な操作を可能にしているという。

「最初は『まじ無理っす』って思いましたけど、ゲームのコントローラーと基本原理は同じなんですよね。むしろ歌舞伎の所作を理解するほうが難しかった。でも今は『次郎冠者が桜の木の上から現れる』みたいなムーブも自在にできますよ」と佐藤氏は笑顔を見せる。

一方、演者側も大変な訓練を重ねている。空中歌舞伎座のトップスター・中村飛雲(ひうん)さん(本名:田中太郎、43歳)は「最初の1ヶ月は毎日嘔吐していました」と苦笑する。元々乗り物酔いに弱かった中村さんは、空中で回転しながらセリフを言う練習で何度も断念しかけたという。しかし、宇宙飛行士の訓練メソッドを取り入れた特別プログラムを経て、現在では最大20分間の空中演技が可能になったという。

「実は先日、セリフを忘れた時にドローンが一時停止してしまい、5分間宙づりになったままでした(笑)。でも観客は『新しい演出だ』と拍手喝采でしたね。江戸時代から続く『ケレン味(派手な演出)』の新たな形かもしれません」と中村さんは語る。

さらに驚きなのは、観客も空中に浮かぶ体験ができるという点だ。劇場は特別席「雲上の間」を10席限定で設置。この席はドローン技術を応用した「浮遊式観覧ポッド」となっており、最大5メートルまで上昇しながら観劇することができる。一人乗りのポッドは透明アクリル製で、360度の視界を確保。チケット料金は通常の10倍の15万円だが、発売開始からわずか3分で3ヶ月分が完売したという。

「雲の上から見る歌舞伎は、まるで神様の視点です。ただ、トイレ休憩のためにポッドを下ろすのに5分かかるので、飲み物の摂取には細心の注意が必要です」と広報担当者は補足する。実際、先行体験会では、あまりの興奮に我慢できなくなった観客が緊急下降を要請するハプニングもあったという。

この空中歌舞伎の経済効果も見逃せない。秋田県商工観光課の調査によれば、公演開始前から予約客による宿泊施設の予約が前年比180%増加。特に県外からの観光客増加により、地元経済への波及効果は年間約15億円と試算されている。

秋田市の飲食店「なまはげ食堂」を営む佐々木正治さん(67)は「歌舞伎なんて縁のなかった俺たちの店にも、東京や大阪からのお客さんが『空飛ぶ暫見たよー』って言いながら来るようになった。商店街も久しぶりに活気づいてるよ」と喜びを隠さない。また同店では「天空そば」「浮揚天丼」など空中歌舞伎にちなんだ新メニューも人気という。

もっとも、全ての反応が好意的なわけではない。歌舞伎評論家の松本義一氏は「伝統芸能の本質は足元をしっかりと踏みしめた『地』の表現にある」と懸念を示す。これに対し立川支配人は「江戸時代の超歌舞伎俳優・市川團十郎も当時の最新技術を取り入れて観客を驚かせていた。我々はその精神を受け継いでいるだけです」と反論する。

「空中歌舞伎」の公演は来月1日から秋田県立曲輪座で開幕。チケットは発売から24時間で完売したが、今後は東京、大阪、そして世界公演も視野に入れているという。伝統芸能がドローンによって空を舞う新時代の幕開けに、文化界からも熱い視線が注がれている。なお、公演中の「突風発生による演目の中止」や「役者の空中漂流」に備え、客席にはレインコート並みの「防御マント」が全席に用意されるという細やかな配慮も忘れていないようだ。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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