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秋分の日の奇跡!「空飛ぶリス大集結」実は地元お笑い芸人のドローン操作だった!?

名古屋城上空のリス装ドローン

秋分の日、愛知県名古屋市の上空で「リスの大群が飛翔している」という目撃情報がSNSを賑わせた。「#空飛ぶリス」のハッシュタグとともに投稿された動画では、茶色い小さな物体が群れをなして市街地上空を優雅に舞う様子が映し出されており、24時間で100万回以上再生される事態となっていた。

「リスが飛ぶなんてあり得ないでしょ」という常識的な声をかき消すように、目撃情報は名古屋市内だけでなく、小牧市や春日井市など周辺地域からも相次ぎ、専門家たちも困惑の声を上げていた。しかし、この「秋分の日の奇跡」には驚くべき真相があった。

この現象の裏には、名古屋を拠点に活動するお笑いトリオ「だみゃあもん」が仕掛けた大規模なドローンプロジェクトがあったのだ。芸人の立浪リョータ(32)は記者の取材に対し、「名古屋を盛り上げたかった。ドローンにリスの着ぐるみを着せて20機ほど飛ばしただけなんだけど、ホンマに信じる人が多くて驚いた」と笑いながら答えた。

取材によると、彼らは秋分の日の天体現象にちなんで「何か面白いことができないか」と考え、リスの形をした特注ドローンを地元の工業高校生と共同開発。日の出と日の入りが真東と真西になるという秋分の日の特性を利用し、朝と夕方に集中してドローンを飛行させていたという。「東西南北が分かりやすい日だからこそ、ドローンの操作もやりやすかった」と語る彼らの計画性には感心せざるを得ない。

特筆すべきは、この「空飛ぶリス」計画が名古屋特有の文化背景を持っていることだ。名古屋には「なごやめし」として知られる独自の食文化があるが、近年では「なごやのおもてなし」としてユニークな観光企画も増加している。トリオのリーダー、河村モモタロウ(35)は「名古屋城にはたくさんのリスがいるし、『金のシャチホコ』ならぬ『茶色のトビリス』として名古屋の新名物にしたかった」と熱く語る。

さらに騒動に拍車をかけたのが、突如現れた「日本リス学会」の存在だ。同学会は公式ウェブサイトで「秋分の日に限り、ニホンリスが短距離の滑空能力を発揮する可能性がある」という学術論文を発表。SNSでは多くの人がこの情報を引用し、現象の「科学的根拠」として拡散していた。

しかし、取材を進めると「日本リス学会」なるものは存在せず、このウェブサイトも「だみゃあもん」の三人目のメンバー、藤原セント(29)が作成したものであることが判明。「リスの滑空能力に関する論文」の著者とされる「名古屋大学野生動物学部教授・松坂和弘」なる人物も架空であり、名古屋大学には野生動物学部自体が存在しない。

「バスに乗って名古屋市内を一周していたら、突然『リスが飛んでる!』って周りの人が騒ぎ出して。わたしも見上げたら確かに何か飛んでいて、思わず写真を撮っちゃいました」と語るのは会社員の鈴木さん(42)。「正体がドローンだと知っても、なんだか名古屋らしくて笑えます」と話す。

一方で、SNSでは「騒がせすぎ」「野生動物を装うのは問題では」という批判的な声も。市の観光課からは「事前の相談があれば協力も検討できた」と残念がる声も聞かれた。記者が「根拠はどこ?」と芸人たちに問い詰めると、彼らは「いや〜、笑いを取りたかっただけで…」と頭を掻きながら答えるばかりだった。

名古屋の空を舞った「空飛ぶリス」の正体が明らかになった今、この騒動は地方発のユニークなお笑い企画として全国的な話題となっている。地元テレビ局からはレギュラー番組のオファーも舞い込んでいるという「だみゃあもん」。彼らの次なる企画に、名古屋市民の期待と警戒が入り混じっている。秋分の日だけでなく、これからも名古屋の空には何かが飛んでいるかもしれない—そんな期待と恐怖が、私たちの日常に新たな「非日常」をもたらしている。根拠のない現象が人々を惹きつけるのは、私たちが心のどこかで「奇跡」を求めているからなのかもしれない。それがたとえドローンであったとしても。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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