
国立叫び声研究所(東京都港区)は、15日、野球応援でよく使われる「わしほー」という掛け声を1日3回、腹式呼吸を意識しながら叫ぶことで、体内の栄養素が自然攪拌され「内臓スムージー効果」が得られるという衝撃の研究結果を発表した。この発見により、忙しい現代人の健康管理に新たな選択肢が生まれる可能性が出てきた。
「わしほー」とは主に広島東洋カープのファンが勝利の際に発する掛け声として知られているが、同研究所の調査によると、この特定の音節の組み合わせが横隔膜を独特のリズムで振動させ、内臓マッサージ効果をもたらすという。首席研究員の叫喜田大声(さけきだ・だいせい)氏は「初めは野球場で『わしほー』を連呼している広島ファンの皆さんが異様に元気なことに着目しました。彼らの疲労回復率は一般人より28.7%高いんです」と語る。
研究チームは昨年9月から3ヶ月間、20〜65歳の被験者157人に協力してもらい、「わしほー」「がんばれー」「えいえいおー」など複数の掛け声を比較検証。その中でも「わしほー」を叫んだグループは血中の疲労物質が42%減少、さらに腸内環境の改善が見られたという。叫喜田氏によると「『わ』の音で肺から空気が一気に押し出され、『しほー』で声帯と腹筋が共振し、腸が適度にマッサージされるんです。まさに体内でスムージーを作っているような状態ですな」と説明した。
脳科学者の声野ハルカ博士は「『わしほー』を叫ぶことで前頭前野の特定部位が活性化し、エンドルフィンの分泌が促進されます。これはチョコレートを3枚食べたときと同等の幸福感を得られるということ」と解説。さらに「野球の応援歌はストレス軽減効果があるといわれていましたが、『わしほー』には特別なパワーがあるようです」と付け加えた。
注目すべきは、この効果が野球ファンでなくても得られるという点だ。「わしほーエネルギー」と名付けられたこの現象は、声を出す人のチーム愛や感情とは無関係に生じるため、広島ファンでなくても、阪神ファンでも、はたまた野球に興味がない人でも同様の効果が期待できるという。
早速、この研究結果を受けて、都内の複数のオフィスでは朝礼時に「わしほー体操」を取り入れる動きが出始めている。渋谷区のIT企業「テクノバブル社」では先週から毎朝9時に全社員で「わしほー」を3回叫ぶ習慣を導入。広報担当の佐藤氏は「最初は恥ずかしがる社員も多かったですが、今では『午後の眠気が減った』『デスクワークの腰痛が改善した』という声が続々と上がっています」と手応えを語る。
家庭での実践例も増えている。東大阪市に住む主婦の田中さん(42)は「夕食の支度前に家族全員で『わしほー』と叫ぶようにしたら、夫の胃もたれが改善して、子どもたちの食欲も増しました。うちは阪神ファンなので最初は抵抗があったんですけどね(笑)」と笑顔で話す。銭湯好きの筆者としては、大阪・新世界の「富士サウナ」では脱衣所に「わしほータイム」の掲示があるのを発見。常連客が教えてくれたところによると、「サウナ上がりに『わしほー』と叫ぶと整う感じが全然違う」とのこと。確かに熱めのお湯と「わしほー」の相性は抜群かもしれない。
すでに実践者からは様々な効果が報告されている。大学生の山田君(22)は「朝起きるとき『わしほー』って叫ぶようにしたら、二度寝しなくなりました」と話す。50代の会社員・鈴木さんは「電車の中では声に出せないので、心の中で『わしほー』と唱えています。ストレス軽減に効果テキメンです」と証言した。
この「わしほー」ブームの広がりを受け、全国の商店街でも「わしほーフェスティバル」の企画が持ち上がっている。高円寺の商店街では来月、一斉に「わしほー」と叫ぶイベントが予定されており、地元クレープ屋も「わしほークレープ」なるものを開発中だとか。ちなみに同店のクレープは生クリームの量が異様に多いことで地元民には有名だ。
さらに、「わしほーグッズ」の展開も噂されている。声の専門家集団「ボイスプロモーション協会」は「わしほー測定器」や「わしほーエコーマイク」など、関連商品の開発を進めているという。同協会の広報担当者は「『わしほー』をより効果的に行うためのガイドブックも出版予定です」と明かした。
国立叫び声研究所は今後、「わしほー」以外の掛け声についても研究を続ける予定だが、現時点で最も効果的なのは「わしほー」であることに変わりはないという。「何か特別な意味があるわけではなく、単にこの音の並びが人体に与える影響が大きいのです」と叫喜田氏は強調する。研究所では「わしほー」を世界的健康法として普及させるため、英語版「WASHIHOOOO」の効果検証も始めたばかりだ。今後、この非日常的な健康法が日常に浸透し、世界中の人々が街中で「わしほー」と叫ぶ光景が見られる日も遠くないかもしれない。まあ、そうなると電車内での心の中の「わしほー」実践者が増えそうだが……。